伏兵の激走が目立つフィリーズレビューを分析する

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【2021/9/5 小倉11R 小倉2歳ステークス(G3) 1着 9番 ナムラクレア】

阪神競馬の日曜メインで桜花賞トライアルのフィリーズレビューが行われる。上位3着までに優先出走権が与えられ、2017年には2着レーヌミノルが桜花賞を制している。今回のデータde出〜たではフィリーズレビューをピックアップし、2017年以降近5年のデータからレース傾向ならびに今年狙える馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

フィリーズレビュー近5年の3着以内馬一覧

■表1 【フィリーズレビュー近5年の3着以内馬一覧】

表1はフィリーズレビュー近5年の3着以内馬一覧。毎年フルゲート18頭で行われ、勝ち時計は1分20秒7〜22秒0。前半800m46秒8とスローペースだった2019年が1分22秒0と最も遅く、ノーワンとプールヴィルの1着同着となっている。

3着以内馬の4コーナー通過順を見ると、逃げた馬が1頭もおらず、10番手以降の馬が毎年1頭は3着以内に入っている。上がり最速だった馬は【3.1.1.1】で一昨年のエーポスら3勝をあげており、連対率66.7%・複勝率83.3%と非常に高い。道中緩みのない流れで進むことが多く、上がりの脚に秀でた馬が好走しやすい傾向にあるようだ。

人気別では1番人気馬が【0.1.0.4】で、好走は17年レーヌミノルの2着1回のみ。対して、2番人気馬は【1.3.0.1】で17年カラクレナイが勝利し、連対率・複勝率は80%でトップだ。以下、8番人気馬が昨年のシゲルピンクルビーら2勝、3・5・12番人気馬が1勝ずつ。6番人気以下の伏兵が3着以内に7頭入っており、特に近3年は10番人気以下の人気薄が1頭ずつ激走している。3連単でも近3年は10万円以上の配当が続いている。

フィリーズレビュー近5年の所属別成績

■表2 【フィリーズレビュー近5年の所属別成績】

表2は出走馬の所属別成績。黄色で強調したように、栗東所属の関西馬が近5年の3着以内を独占している。勝ち馬6頭は前走で京都か阪神どちらかのコースを使われていた。

一方で、美浦所属の関東馬は不振傾向。上位5番人気以内に支持された馬は5頭いたものの、いずれも着外に敗れている。

フィリーズレビュー近5年のキャリア別成績

■表3 【フィリーズレビュー近5年のキャリア別成績】

表3はキャリア別成績。勝ち馬6頭は2〜5戦の間におさまっており、なかでも5戦の馬は19年1着同着のノーワン、プールヴィルの2勝で勝率・連対率・複勝率いずれもトップだ。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。3戦の馬は一昨年のエーポスら最多の3勝、2戦の馬は昨年のシゲルピンクルビーが勝利している。

なお、新馬戦を勝ったばかりの1戦の馬は好走なし。6戦の馬は2着1回のみ、7戦以上の馬は3着1回のみとなっている。

フィリーズレビュー近5年の前走距離別成績

■表4 【フィリーズレビュー近5年の前走距離別成績】

表4は前走距離別成績。前走1400m組、前走1600m組ともに3勝ずつをあげているが、勝率・連対率・複勝率いずれも前走1600m組が上回っている。前走1600m組は近3年続けて勝利しており、18年を除いて毎年1頭は3着以内に入っている。3着以内馬8頭中5頭は5番人気以下の伏兵で、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。

前走1400m組は18年リバティハイツら3勝も、近2年は3着以内馬が出ていない。なお、前走1200m組で好走したのは昨年3着のミニーアイルのみ。1200mからの距離延長は厳しいようだ。

フィリーズレビュー近5年の前走着順別成績

■表5 【フィリーズレビュー近5年の前走着順別成績】

表5は前走着順別成績。出走数が最も多い前走1着馬は17年カラクレナイら2勝も、複勝率17.1%はそれほど高くない。前走2着馬は19年プールヴィルら2勝、前走4着馬は一昨年のエーポスが勝利している。前走5着以内馬で全3着以内馬15頭中13頭を占めている。

前走6着以下からは昨年のシゲルピンクルビーが勝利し、17年ゴールドケープが3着。この2頭は前走阪神JFに挑んで、着外に敗れていた。

フィリーズレビュー近5年の前走馬体重別成績

■表6 【フィリーズレビュー近5年の前走馬体重別成績】

最後に表6は前走馬体重別成績。黄色で強調した前走460kg以上の馬が昨年のシゲルピンクルビーら3勝をあげており、複勝率が高い。道中のペースが緩みづらく、多頭数の混戦になりやすいフィリーズレビューでは馬体重が重い馬の方が比較的有利に働くのではないか。

<結論>

フィリーズレビューの出走予定馬(3/9時点)

■表7 【フィリーズレビューの出走予定馬(3/9時点)】

※フルゲート18頭。除外対象なし。

今年のフィリーズレビューの出走予定馬は表7のとおり。

今回人気に推されそうなナムラクレアは前走阪神JFで5着。これまで1200mでフェニックス賞、小倉2歳Sを勝利しており、1600mは距離が長かった印象だ。今回と同コースで行われた昨秋のファンタジーSでは2着も自身1分21秒2と走破時計は速く、状態さえ良ければ勝利に一番近いのは間違いないだろう。

これまでのデータから伏兵で挙げたいのはサブライムアンセムアドヴァイスの2頭。サブライムアンセムは6戦目の前走未勝利で初勝利(1着入線馬降着による繰り上がり)をあげたが、関西馬、前走1600m組、前走478kgと好走する条件は揃っている。アドヴァイスは初の1400mだった前走の紅梅Sで4着。関西馬で前走5着以内、前走460kgと買い材料は揃っており、狙ってみたい一頭だ。

文:ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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