セビージャ期待の新戦力、“テカティート”とは

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この冬、セビージャが“テカティート”の愛称で知られるヘスス・マヌエル・コロナ・ルイスを獲得した。ポルトガルの強豪ポルトで6シーズン半に渡って活躍してきたメキシコ出身のサイドアタッカーは、ラモン・サンチェス・ピスフアンに自らの足跡を残すべく、アンダルシアの首都にやってきた。

セビージャとは2025年までの契約を結んだ 【(C)LaLiga】

テカティートがフットボールを始めたきっかけはある心理士によるアドバイスだった。幼い頃から際立って活発な子供だったため、有り余るエネルギーを発散させる手段としてフットボールを両親に勧めたのだという。彼が生まれ育った町エルモシージョはアメリカとの国境に近く、野球が盛んな地域だった。だがひとたびフットボールを体験したテカティートはその魅力に引き込まれ、ほどなく指導者たちの注目を集める選手に成長していった。

「テカティート」の愛称は、強豪モンテレイの下部組織に入団した15歳の頃に生まれた。当時モンテレイはクアウテモク・モクテスマという地元のビール会社がスポンサーに付いており、ライバル企業の人気商品と同じ「コロナ」の名がユニフォームにプリントされることを嫌がった。そこでクアウテモク・モクテスマの人気商品「テカテ」に縮小辞を付けた愛称「テカティート」が考案されたのだった。

第21節バレンシア戦で途中出場し、ラ・リーガ・サンタンデールでのデビューを果たした 【(C)LaLiga】

テカティートの両親は息子が若くして母国を離れることを望まなかった。そのため15歳の時にはサントスからのオファーを拒否。バルセロナのBチームでプレーできる機会を断念したこともあった。それでも2013年にはエールディビジのトウェンテへ移籍。2015年にポルトへとステップアップし、ヨーロッパでのキャリアを築いてきた。

2014年にデビューしたメキシコ代表ではこれまで60キャップ以上を積み重ね、中心的な役割をになってきた。2016年に行われたコパ・アメリカ・センテナリオのベネズエラ戦では複数のディフェンダーに囲まれながらペナルティーエリア内中央にドリブルで切れ込み、同年のCONCACAF(北中米カリブ海連盟)ゴール・オブ・ザ・イヤーに選ばれるゴールを決めている。

フットボーラーには誰しも憧れの選手がいるもの。テカティートのアイドルは母国の英雄クアウテモク・ブランコだった。名門クルブ・アメリカでキャリアの大半を過ごしたブランコは、「トリ」の愛称を持つメキシコ代表で歴代10位の120キャップ、同3位の39ゴールを記録している。

初先発は第22節セルタ戦。今後の活躍に期待がかかる 【(C)LaLiga】

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