【週刊グランドスラム132】『グランドスラム59』のキャンプ取材がスタートする

チーム・協会

【今年も日本製鉄かずさマジックから、春のチーム取材がスタートした。名鑑用の撮影に応じる渡辺俊介監督。】

 1月22日の日本製鉄かずさマジックを皮切りに、恒例のキャンプ(強化練習)取材が始まった。4月発売予定の『グランドスラム59』用に、名鑑の写真撮影、2022年シーズンに向けての展望、注目の選手、新人紹介……など、カメラマンとライターが4つのコンビを組み、40以上のチームを訪問する。
 内輪話をすると、取材の段取りはこうだ。通常は9時前後にグラウンドに出向き、まずはマネージャーと当日の流れを確認。極力練習に支障のないように、監督、選手に話を聞く。その間カメラマンは練習風景を撮影する傍ら、顔写真撮影用のセッティングと大忙しだ。昼休憩の間には、特写が必要な選手に様々なポーズを取ってもらい、さらには新人の集合写真を。練習中に話を聞き漏らしたり、撮影が終わり切らなければ、練習の終了を待ち、あらためて時間を取ってもらう。
 最も時間を要するのは、名鑑用の顔写真撮影だ。万が一でも間違いがないように、用意したホワイトボードにスタッフと選手、各自で背番号と氏名を記入してもらい、それを手にして「はいポーズ」。サクサクと進めばいいのだが、真面目な顔をしてもらいたいのに、順番待ちのチームメイトが笑わせたりするから、時には時間がかかる。数年前からは、球場のビジョン用に笑顔バージョンも撮影しているので、笑わせるならぜひその時に(笑)。
 各チームとも、とても協力的で概ねスムーズに終わるのだが、天候不良で室内練習のみとなるとカメラマンは大変だ。どうしても、練習風景のバリエーションが限られるし、光量も足りないし……。そんな時は、僅かな雨の切れ間を見計らい、選手に屋外に出てもらうことになる。

リモート取材が多くなった中で貴重な対面取材の機会

 時には思わぬアクシデントもある。例えば、取材日に合流しているはずの新人が、学校の関係で不在。その場合は後日、あらためての撮影となる。新調するユニフォームが全員分出来上がっていないこともある。その際は数名分のユニフォームを着回して撮るから、自分のものと異なる背番号が写らないよう、ポーズの工夫が必要だ。誌面で採り上げる予定だった選手の奥様が当日、めでたく出産したため、急きょ病院に駆けつけた、などということもあれば、不注意で摂った昼食にアレルギー反応が出た選手もいた……。
 それでも、各指揮官の野球に関する深い洞察を聞いたり、選手の素顔を垣間見たり、思わぬエピソードが聞けたりするキャンプ取材は、ライターにとっては楽しみな時間だ。時には2週間ほどの出張もあり、コロナ禍になる前は各地の味を楽しむ夜もまた格別。その間、帰京後に格闘することになる原稿については極力考えないようにしていた。
 そもそも、ここ2年はリモート取材が多かったから、対面して取材できること自体が新鮮だ。思えば、「クルーズ船で新型コロナウイルスの感染者が見つかりました」というニュースが世間を騒がせ始めたのが2020年のキャンプ取材出張中。ドラッグストアではマスクが品切れになり、カメラマンと「東京オリンピックは大丈夫かな」などと話していたものだ。その時は、まさか延期になるとは思ってもいない。今回はつまり、コロナ下での3度目のキャンプ取材ということになる。オミクロン株による感染の急拡大で、列島は厳戒モード。4班とも、取材が本格化するのは2月に入ってからなので、その頃には何とか沈静化の兆しが見えるといいのだが。読者の皆さまも、どうかご自愛ください。
(文・写真=楊 順行)
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

公益財団法人 日本野球連盟

1949年に設立した社会人野球を統轄する(公財)日本野球連盟の公式アカウントです。全国の企業、クラブチームが所属し、中学硬式や女子野球の団体も加盟しています。1993年から刊行している社会人野球オフィシャル・ガイド『グランドスラム』の編集部と連携し、都市対抗野球大会をはじめ、社会人野球の魅力や様々な情報を、毎週金曜日に更新する『週刊グランドスラム』などでお届けします。

関連リンク

※リンク先はすべて外部サイトになります

新着公式情報

公式情報一覧を見る

編集部ピックアップ

おすすめ記事(スポーツナビDo)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント