【全日本卓球アーカイブス:名勝負】石川佳純が伊藤美誠との激闘を制して5年ぶりの優勝(2021年女子シングルス決勝)

日本卓球協会
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【JTTA】

2022年1月24日から始まる天皇杯・皇后杯2022年全日本選手権大会(一般・ジュニアの部)(以下、全日本卓球)に向けて過去3大会の決勝を振り返る企画。

最後となる今回は2021年女子シングルス決勝。準決勝で昨年王者・早田ひなとの死闘を制した伊藤美誠と、2年連続の決勝進出・石川佳純の対戦となった。
日本卓球界を引っ張る日本代表同士の対決となった2021年の決勝戦。文字通りお互いが力を出し切る素晴らしい対戦となった。

第1ゲームは、伊藤が変化をつける持ち味を存分に出して伊藤が取ると、第2ゲームは石川がサーブに対応し、伊藤のミスもありゲームを取り返す。

続く第3ゲーム、第4ゲームと伊藤が取る。どちらのゲームも中盤までは拮抗した試合となるものの、伊藤が変化をつけたサーブと速攻で攻め立て、石川はしのぎ切れずにゲームを落とし、ゲームカウント3‐1と伊藤が王手とした。

迎えた第5ゲーム。窮地に追い込まれた石川は3‐4とリードを取られた段階でタイムアウトを取る。タイムアウト明けから思い切ったプレーに切り替えた石川。追いかける展開ながら、執念で終盤に追いつき、逆転でゲームを取り返す。完全に勢いに乗った石川は第6ゲームを勢いのままに獲得し、最終ゲームに持ち込こんだ。

最終ゲーム、伊藤が速攻で攻め、石川が粘り強く対応する構図は変わらず、ゲームは終盤まで9‐9と接戦になったが、最後に石川が強烈なスマッシュでポイントを獲得し、5年ぶり5回目の優勝を獲得した。

石川優勝コメント:
「全日本で若い世代に勝てないんじゃないか、もう無理なんじゃないかって思ったこともあったし、言われることもいっぱいあって。でもそうじゃないってことを卓球が教えてくれたし、自分の周りのコーチや色んな人が 信じてくれて。逆に自分が頑張って結果が出た時に、同じ思いをしている人にも勇気を届けたいなって思うし、まだまだやれる、まだまだやりたい、という風に今思っています。」

優勝の瞬間、歓喜の涙を流す石川 【JTTA】

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