重賞初制覇をかけた勝負!? アメリカジョッキークラブCを占う

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【2021/1/24 中山11R アメリカジョッキーC(G2) 1着 9番 アリストテレス】

今週は日曜日に中山競馬場でアメリカジョッキークラブCが行われる。1回中山開催を締めくくるレースで、昨年はアリストテレスが1番人気に応えて優勝した。いつものように過去10年のデータを分析し、レースの傾向を探っていくことにする。データの分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

アメリカジョッキークラブCの年齢別成績(過去10年)

■表1 【アメリカジョッキークラブCの年齢別成績(過去10年)】

表1は過去10年(以下、同様)のアメリカジョッキークラブCの年齢別成績。7歳以上の出走頭数がかなり多く、4歳が意外と少ないというのが特徴か。勝ち馬は5歳が最も多く、勝率も13.8%でトップ。連対率と複勝率は4歳が最も良かった。4歳は単勝の回収率が28%と低いが、少数精鋭で連軸としては狙いやすそうだ。

アメリカジョッキークラブCで好走した4歳馬(過去10年)

■表2 【アメリカジョッキークラブCで好走した4歳馬(過去10年)】

表2はアメリカジョッキークラブCで好走した4歳馬。前走レース成績、そして注目したい実績を挙げてみた。全10頭いるが、そのうち8頭が17年以降の好走馬だった。近5年で毎年1頭は3着以内に好走している。特に前走菊花賞組の活躍が目立つ。19年2着フィエールマンは前走菊花賞1着、21年アリストテレスは前走菊花賞2着と好走していた。また、18年1着ダンビュライトは皐月賞3着馬、21年2着ヴェルトライゼンデは日本ダービー3着馬だった。基本的に前年のクラシックで好走していた馬が強い。

そして、17年2着ゼーヴィントや18年2着ミッキースワローはセントライト記念連対馬。14年3着フェイムゲームと20年3着ラストドラフトは京成杯の勝ち馬だった。過去に中山芝2000m以上の重賞で連対実績がある馬も有力だ。

12年2着ナカヤマナイトは一応、日本ダービーで4着の実績があった。17年3着ミライヘノツバサだけ、過去にG1でも中山重賞でも実績がなかった。

アメリカジョッキークラブCで好走した5歳以上の馬(過去10年)

■表3 【アメリカジョッキークラブCで好走した5歳以上の馬(過去10年)】

続いて表3はアメリカジョッキークラブCで好走した5歳以上の馬。まず、前走クラスが重要なポイントになる。前走G1組が強く、勝ち馬が5頭出ている。基本的には前年秋のG1(JRA)組が有力と見るのが普通だが、その他のレース組も軽視は禁物。17年1着(7番人気)タンタアレグリアは前走天皇賞(春)4着以来で、19年1着(7番人気)シャケトラは17年の有馬記念6着以来という長期休養明けだったが、勝利を飾った。また、20年1着(1番人気)ブラストワンピースは凱旋門賞11着以来で、海外遠征明けだったがしっかりと結果を出した。

表3で注目したい実績として記載したのは、過去に3歳(4歳)以上の芝1800m以上のG1・G2で3着以内に入った実績。表3の該当馬20頭中14頭にはこの実績があった。

前走G2組からも勝ち馬は13年1着ダノンバラード、15年1着クリールカイザー、16年1着ディサイファと3頭出ている。一方、前走G3組からは勝ち馬は出ていない(2着馬は3頭、3着馬は3頭)。前走オープン特別や、1600万クラス組も、過去に3歳(4歳)以上の芝1800m以上のG1・G2で3着以内に入った経験がないと厳しいかもしれない。

【結論】

それでは今年のアメリカジョッキークラブCを占っていく。出走予定馬は表4の通り。

今年のアメリカジョッキークラブC出走予定馬

■表4 【今年のアメリカジョッキークラブC出走予定馬】


まずは近年好調の4歳馬を調べていく。今年は3頭の登録があったが、芝で実績がないキャスルトップは狙いづらく、有力候補はアサマノイタズラとオーソクレースになるだろう。昨年のセントライト記念ではアサマノイタズラがオーソクレースに勝利しているが、オーソクレースは長期休養明けだった。また、オーソクレースは次走菊花賞で2着と好走し、2歳時にホープフルSでも2着の実績があることを考えると、同馬の方を高く評価してみたい。

5歳以上の馬のなかでは、ポタジェが最有力か。前走は天皇賞(秋)に出走して6着。前年は金鯱賞、毎日王冠とG2で2回3着と好走した。4歳のオーソクレースか5歳のポタジェ、どちらが重賞初制覇を果たすかという点に注目してみたい。

ラストドラフトは20年・21年のアメリカジョッキークラブCで3着。このレースとの相性が良く、3年連続の好走を狙う。ダンビュライトは18年に本競走を制している。近2走はダートに挑んだが、先行力は健在なようだ。キングオブコージは20年に目黒記念を勝っている。1年以上前の実績になってしまうが、本来の調子が戻れば巻き返しもありそうだ。

文:小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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