【UFC】2022年の注目ファイターたち|パート2

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【 Chris Unger/Zuffa LLC】

今年に注目すべきファイターたち――2022年のダイナミック12――の後半6名をご紹介。もしかしたら、このリストの中の数名はUFCキャリアのいずれかの時点でチャンピオンシップコンテンダーになるかもしれない・・・。

(注:リストは単純なアルファベット順)

マイルズ・ジョーンズ

UFC 265:マイルズ・ジョーンズ vs. アンデルソン・ドス・サントス 【Josh Hedges/Zuffa LLC】

フォーティスMMAチームのメンバーであるジョーンズはオクタゴンで自分の足場を固めるまで少しの時間を要した。デビュー戦はスプリット判定での辛勝、2戦目はテクニカルノックアウト負けを喫している。そこから3戦目に第3ラウンドでノックアウト勝ちして盛り返し、2021年唯一となった試合でも同じくKOを決めて2連勝で2022年を迎えた。非常に競争の激しいバンタム級で関心を集めるファイターだ。

デイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズ、シーズン3でリッチー・サンティアゴにユナニマス判定勝ちしてUFCの契約を得たジョーンズは、通算成績が12勝1敗、チームメイトたちと同様に地元で実力ある相手との対戦を経験してきている。コンテンダーシリーズ参戦前の5戦はレガシー・ファイティング・アライアンス(LFA)でのもので、リヴァイ・マウルズにはユナニマス判定勝ち、エイドリアン・ヤネスには5ラウンドの王座決定戦でスプリット判定での勝利を挙げた。

“チャポ”はアンデルソン・ドス・サントスと対峙(たいじ)したUFC 265で傑出した戦いを見せている。シャープでクイックな打撃と優れたムーブメントで、スポットを厳選して異なるレベルを攻め、ベテランを殴打した揚げ句にボディへの左フックから強烈なオーバーハンドの右という容赦ないコンビネーションでKOした。

バンタム級には才能あるファイターが豊富で競争はこの上なく熾烈(しれつ)だが、2022年に注目すべき人物としてジョーンズを看過することがあってはならない。

マネル・ケイプ

UFCファイトナイト・ラスベガス44:マネル・ケイプ vs. ジャルガス・ジュマグロフ 【Jeff Bottari/Zuffa LLC】

UFCとの契約は2020年前半だったが、ケイプがようやくデビューしたのは2021年2月のことで、フライ級コンテンダーのアレクサンドル・パントーハにユナニマス判定負けを喫した。その5週間後、彼は再びオクタゴンに戻ったが、復帰戦となったマテウス・ニコラウにスプリット判定で敗れている。

始まって3カ月もたたないうちに、鳴り物入りでやってきた新人は期待外れに終わるかと思われた。その戦いぶりはあまりにためらいがちで、日本でファンを熱狂させ、UFCロースターでの活躍が期待された爆発的スタイルはほんのわずかしか感じられなかった。しかし、その後ケイプは復調を果たす。UFC 265では計量で失敗するもオデー・オズボーンを第1ラウンドでKO。12月のジャルガス・ジュマグロフ戦では今度こそ計量をクリアして4分強でTKOフィニッシュし、2連勝で1年を締めくくった。

ケイプは“特別な才能”を持ったファイターであり、過去2戦のようなパフォーマンスを出し続けられれば、2022年にはチャンピオンシップに絡むことも十分に可能なはずだ。

テランス・マッキニー

UFC 263:マット・フレボラ vs. テランス・マッキニー 【Jeff Bottari/Zuffa LLC】

テランス・マッキニーはUFCで放った最初の2発でマット・フレボラをキャンバスに沈めた。

フランク・カマチョの代役として急きょ出場が決まり、ベテランライト級のフレボラと対戦したマッキニーはオクタゴンの真ん中に進み出て、クリーンなワンツーを決め、トータル7秒でUFC初勝利を手に入れた。それは2021年のベストデビューに挙げられる1戦であり、彼がその8日前に試合をしたばかりだったことを思えば、UFC史全体でもベストデビューに数えられるほどだ。これで“Tレックス”は前半戦で大ブレークしたファイターの1人として地位を確立した。

次の試合は11月末に予定されていたが、ファレス・ジアムとのバウトは当日朝になってマッキニーのチームメンバーの1人が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性となり、延期された。すでに2月後半に次の予定が組まれており、その晩を含めて今後はこのスポケーン出身の27歳から目が離せそうにない。

マッキニーは2021年にトータル112秒で4勝しており、4人の対戦相手全員を打撃でKOしている。恐ろしいのは、誰に聞いてもこの有望なライト級ファイターはレスリングの腕前の方がさらに上で、むしろ打撃よりも危険だと証言することだ。

UFCライト級の諸君、気をつけたまえ。

ムハマド・モカエフ

ムハマド・モカエフ 【NATHAN DAVIES/COURTESY IMMAF】

21歳のフライ級ファイターであるムハマド・マカエフはアマチュアで23勝0敗を記録。IMMAFタイトルを2連続で獲得している。プロとしてのキャリアを5勝0敗でスタートし、最近では9月にアイルランドのブレイン・オドリスコルからチョークで勝利を奪った。UFCとは11月に契約済みだ。

ダゲスタン共和国に生まれたマカエフは、父と共に12歳でロシアを離れてからイギリスで暮らしてきた。ウィガンに居を定めた後、トレーニングの拠点をマンチェスターに移した。イギリスのレスリング選手権やブラジリアン柔術のヨーロッパ選手権を制し、ジョン・ジョーンズが保持している最年少UFCチャンピオン記録の更新を視野に入れている。

モカエフが自分に科したのは大きくそびえたつ目標であり、フライ級の戦いは毎月のようにより深く、激しくなっていく。つまりは決して容易ではない道だが、目標達成までにはおよそ2年の時間があり、デビューはすでに決まっている。2022年の第一四半期には、きっとこの有望株について耳にすることが多いだろう。ぜひこれを機にモカエフの名を覚えておいてほしい。

リローン・マーフィー

UFCファイトナイト・ファイトアイランド8:リローン・マーフィー vs. ダグラス・シウバ・ジ・アンドラージ 【Jeff Bottari/Zuffa LLC via Getty Images】

次はイギリスからやってきた才能あるファイターについてだ。

リローン・マーフィーは“ファイト・アイランドの市長”と言ってもいいかもしれない。フェザー級ファイターであるマーフィーはこれまで4回のオクタゴン登場をすべてアブダビで果たしており、2019年秋にはUFC 242でズバイラ・ツフゴフとスプリット判定で引き分けとなった。2020年の試合は1度のみで、リカルド・ラモスを第1ラウンドで倒している。

“ザ・ミラクル”ことマーフィーは2021年にも2度アブダビを訪れ、1月にダグラス・シウバ・ジ・アンドラージにユナニマス判定勝ち。10月の終わりにはUFC 267で対戦したマクワン・アミルカーニに、第2ラウンド開始12秒で完ぺきなタイミングで膝を入れ、ノックアウトを決めている。現在の戦績を10勝0敗1分とする30歳のマーフィーは、2022年に新たな段階に上るだろう。

マーフィーとウェルター級コンテンダーのレオン・エドワーズには複数の類似点があり、それは2人がイギリスの傑出した選手でありながら以前はそれほど目立っていなかったという点にとどまらない。エドワーズと同様、マーフィーのスキルセットにも穴がなく、華やかなファンファーレなしでUFCのキャリアを開始しながらも、それらのさまざまな才能を静かに輝かせてきた。

アミルカーニに勝利したことで、多くの人々の目からうろこが落ちた。真に輝けるチャンスさえ与えられれば、エドワーズがフェザー級で見せてきた活躍を再現し、階級の最上部に躍り出ても不思議ではない。

ジャック・ショア

UFCファイトナイト・ラスベガス36:ジャック・ショア vs. ルドビク・ショリニアン 【Jeff Bottari/Zuffa LLC】

ヨーロッパを中心とする新進気鋭の才能たちの紹介の最後に控えるのは、無敗のファイターであるウェールズの26歳、ジャック・ショアだ。2021年に判定勝ちで2勝を収めたショアは、UFCでの戦績を4勝0敗としている。

“タンク”ことショアはこれまでの27戦で敗北したことがなく、アマチュアで12戦12勝、プロとしても15連勝を飾っている。Cage Warriorsの頂点に立った後にUFCと契約してからも勢いは止まらず、2019年にノエリン・ヘルナンデスやアロン・フィリップスに黒星をつけ、2020年にはハンター・アジュール、ルドビク・ショリニアンを倒した。

ショアのゲームには取り立てて派手なところはない。粘り強いグラップラーであり、インサイドを狙って対戦相手の隙を突き、フィニッシュのチャンスを作る。2020年の2試合は最後まで戦いきったものの、それらの試合の前のプロとしての最初の13戦では、12試合でフィニッシュを決めた。

肩の不調を抱えて臨んだショリニアン戦では序盤に親指も負傷したものの、体調を完全に整えることができれば、ショアは2022年のバンタム級ランキング入りを目指すだけの才能を持つ、ごく少数のファイターたちの一人になるはずだ。
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