ホークス、2年連続日本一へ望み繋ぐ 楽天に負け越しも滑り込み3位でeCS進出

福岡ソフトバンクホークス
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【©NPB ©Konami Digital Entertainment】

 NPBとコナミデジタルエンタテインメントが共催する「eBASEBALLプロスピAリーグ」最終節が1月8日、9日に行われた。eBASEBALL連覇を狙う福岡ソフトバンクホークスは楽天に1勝2敗と負け越したものの、辛うじてパ・リーグ3位に食い込み、同15日、16日に行われる「コカ・コーラ eクライマックスシリーズ」へと進出。下剋上での日本シリーズ進出を目指すことになった。

第1ゲーム 大事な初戦、流れを作る快勝!

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 第4節を終えた段階で、ホークスをはじめ、楽天、ロッテ、日本ハムの4チームが7勝5敗で並ぶ大混戦となっていたパ・リーグ。命運を左右する最終節の3試合。ホークスの先陣を任されたのは西山隆輝選手(Near)だった。
 
 初回4本の安打で2点を先制された西山選手だが、その裏の攻撃で勢いに乗った。先頭の牧原大が追い込まれながらも、涌井の投じた外角のこやシンを左翼ホームランテラス席に運び先頭打者本塁打。「牧原選手でいきなり本塁打を打てたことで気分も試合も勢いに乗れた」と、さらに1死二塁では栗原が牧原大のリプレーを見ているかのような2ランを放って逆転に成功する。

 2回の守備で西山選手は思い切った策に出る。1死一、二塁のピンチを招くと、銀次に対して3ボール1ストライクからの5球目に真ん中付近へのシンカーを選択。打ち損じを誘って内野フライに。さらに浅村へフルカウントからの6球目にも、同じく真ん中付近へのシンカーで遊ゴロに。両サイドを配球の軸にする中で、大胆かつ珍しい配球を繰り出して無失点に凌いだ。

「スピリーグではシフトの位置が鍵を握っている」という西山選手の打棒が爆発したのはその裏の攻撃。先頭の甲斐が流し打ち警戒シフトの逆を突く三塁線を破るヒット。長谷川が右中間を破る二塁打で続くと、中村晃が2点適時打。栗原も華麗な流し打ちで左翼線へ適時二塁打、最後はグラシアルが右中間を破る適時打を放って5点差をつけてコールド勝ち。ホークスはeクライマックスシリーズ出場に王手をかけた。

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第2ゲーム 頼れるキャプテン登場も、田中将を打ち崩せず

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 第2ゲームに登場したのは、目下3連勝中のキャプテン藤木斗頼選手(全ちゃん)。勝てば、上位3チームに与えられるeクライマックスシリーズ出場権を確定させる一戦で、藤木選手は初回に幸先よく先制する。2番のグラシアルが右中間への二塁打で出塁すると、柳田が2ボール2ストライクからの5球目、田中将のインコースへの高速スライダーを捉えて右翼スタンドへ。さらにデスパイネもど真ん中への失投を逃さずスタンドへと運び、いきなり3点を先制した。

 だが、連勝中の藤木選手がつかまる。「先鋒の西山選手がいい流れを持ってきてくれたので何としても先制点が欲しかった。3点取ったまでは良かったが、初回の守備で配球の雑さが出てしまったのが反省点です」。浅村に適時打を浴びると、茂木には不用意に投じた初球の縦スライダーを左翼スタンドに運ばれて同点2ランを被弾。さらに立て続けに安打を重ねられ、勝ち越しを許した。

 なんとか反撃を試みたい藤木選手だったが、その後は田中将を捉えきれず。「3点を取った以降、点を取ることができなかったのが悔やまれます」というように、走者を出せども得点に繋げられなかった。逆にリードを広げられて6-3で敗れ、eクライマックスシリーズ進出の行方は第3ゲームに持ち越されることになった。

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第3ゲーム 勝てばeCS進出が決まる大一番も…

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 勝ったチームがeクライマックスシリーズ進出となる大一番の第3ゲームを託されたのは吉田悦大選手(SiRoA)。「初回の相手の攻撃を無得点で抑え、そのままの流れで得点を重ねたかったが、大胆な継投に動揺し気持ちの整理がつかないままの打撃となってしまった」。初回を無失点に封じたものの、楽天の浅野陽太選手(rokka)の大胆な投手起用策に揺さぶられた。

 先頭の牧原大が中飛に倒れると、2番の柳田のところで、いきなり相手ベンチは則本昂から守護神の松井にスイッチ。2死からグラシアルが二塁打で出塁したものの、デスパイネが倒れて得点を奪えなかった。2回に先頭の栗原が右中間を破る二塁打で出塁。中村晃、松田の内野ゴロでなんとか1点を先制したものの、最終3回に悪夢が待ち受けていた。

 1死から辰己に右前安打を許し、岡島の左飛で2死一塁となり、打席には浅村を迎えた。ここで浅村には特殊能力の「超広角打法」が発動。吉田選手には迷いが生じた。「超広角打法が発動していたので、能力を消すために継投するか迷ったのですが、和田投手を捉えられているとは思えなかった」。決断は続投。「敬遠も頭をよぎったが、長打警戒を敷いてセンターフライで打ち取ろうと配球した」との狙いが裏目に出た。

 1ボールからの2球目。外角から入ってきたスライダーを捉えられた打球は左翼スタンド一直線。勝利まであとアウト1つのところで痛恨の逆転2ランを浴びた。その裏、1死とされると、代打・長谷川を起用。2ストライクとなったところで、楽天サイドは松井からブセニッツへスイッチし、長谷川は三ゴロに。柳田の安打、グラシアルの四球で一打同点のチャンスこそ作ったが、最後はデスパイネが流し打ち警戒シフトの一塁手の正面を突くゴロに終わり、惜敗となった。

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待っていたのはまさかの結末!CSでリベンジへ

 楽天に負け越したことで、eクライマックスシリーズ進出が厳しくなったかに思われたホークスだったが、その後の他球団の試合で“奇跡”が。第5節まで並んでいた日本ハムがオリックスを相手にまさかの3連敗。オリックス、西武に1勝2敗だったロッテと8勝7敗と並び、この3球団内での対戦成績により、3位に滑り込み。3位でeクライマックスシリーズ進出を手にした

 リーグ優勝は逃す結果になったものの、まだ日本一の可能性は残されている。「最終順位に関しては決して喜べるものではありませんが、首の皮一枚つながり、ロッテや楽天に下克上するチャンスが回ってきました。リーグ敗退したチームの分までそのチャンスを無駄にしない為にも一戦一戦必死に戦っていきたいと思います」とチームを率いる新垣渚スピリーグ監督。リーグ戦で苦杯を舐めたロッテ、楽天へのリベンジを果たし、日本シリーズ進出の権利を掴み取る。

★1月9日(日)試合結果
福岡ソフトバンクホークスvs楽天イーグルス
1勝2敗(第1試合 7-2、第2試合 3-6、第3試合 1-2)

ホークスは1月15、16日に行われる「コカ・コーラ eクライマックスシリーズ」へ進出決定 【©NPB ©Konami Digital Entertainment】

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