中山金杯で好スタートを切る馬は?

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【2021/1/5 中山11R 中山金杯(G3) 1着 9番 ヒシイグアス(1番人気)】

中央競馬の開幕を飾る東西の金杯。京都金杯は2000年に芝2000mから芝1600mへと短縮されたが、中山金杯は1961年(第10回)から芝2000mのハンデ戦という同じ条件で長く親しまれている(ダート変更時を除く)。近年はウインブライト(2019年)、ヒシイグアス(2021年)と後に海外G1で活躍する馬も勝利を飾っているこの一戦。JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用し、過去10年のデータを分析してみたい。

人気別成績

■表1 【人気別成績】

過去10年の優勝馬はすべて5番人気以内。2着馬も8番人気までに収まっているが、3着には9番人気以下の馬がここ4年連続して食い込んでいる。4年前の2018年は1、2着馬が1、2番人気だったため3連単は1万8170円に収まったものの、ここ3年は21万馬券、10万馬券、そして昨年が6万馬券だった。一方、13頭立てで行われた2016、17年はともに3連単1万1000円前後と落ち着いた配当だったが、今年は多頭数になりそうだ。

年齢別成績

■表2 【年齢別成績】

年齢別では5歳が好走馬数、好走確率とも頭ひとつリードしている。また、7歳以上で連対まで届いたのは2013年の優勝馬・タッチミーノット1頭だけのため、連対候補は6歳以下の馬から選びたい。ただ、優勝馬の出ている1〜5番人気馬にかぎった成績をみると、4歳は5〜7歳に比べ好走確率が低い点には注意が必要だ。

ハンデ別成績

■表3 【ハンデ別成績】

ハンデ別では56.5キロ以上が【6.3.4.23】連対率25.0%、53〜56キロが【4.7.6.95】同9.8%、そして52キロ以下が【0.0.0.10】と重ハンデ馬が優勢。複勝率をみると56.5キロ以上の中では57キロが15.8%と低めだが、それでも53〜56キロ合計の15.2%はわずかに上回っている。

前走クラス別成績

■表4 【前走クラス別成績】

表4は前走クラス別の成績で、今年は前走3勝クラス出走馬の登録はなかった。またG2組には2017年より3月に移動した金鯱賞(2016年までは11月末〜12月)が含まれており、同レースを除いたG2組は【2.0.0.8】連対率・複勝率20.0%となる。中山金杯はG3だが、前走G1、G2組でも好走確率が極端に高くなることはない。

前走G1・G2からの好走馬

■表5 【前走G1・G2からの好走馬】

その前走G1、G2組の3着以内好走馬は表5の8頭で、うち3頭は前述の金鯱賞組。これを除いた5頭をみると、G2組の2頭は前走3着で、G1組の3頭もひと桁着順には収めていた。前走で中山金杯より格上のレースに出走していたとしても、そこで大敗しているようでは大きな期待はかけられない。また、5頭すべて中山金杯では3番人気以内に推されていたことも共通点だ。

前走G3からの好走馬

■表6 【前走G3からの好走馬】

前走G3組の好走馬はクラス別で最多となる11頭を数え、そのうち10頭は前走5着以内、7頭は前走で連対を果たしていた。このG3組のうち前走連対馬は【2.2.3.6】複勝率53.8%と非常に優秀で、前走3〜5着馬は【0.2.1.10】同23.1%。そして6着以下だった馬は【0.0.1.35】同2.8%と苦戦している。

前走オープン特別からの好走馬

■表7 【前走オープン特別からの好走馬】

最後に表7は前走オープン特別組の好走馬6頭で、そのすべてが中山のディセンバーSに出走していた。このディセンバーS組は前走1〜5着馬なら【1.2.2.8】複勝率38.5%の好成績だが、6着以下だった馬は【0.1.0.15】同6.3%止まり。同レース9着から巻き返した2012年のダイワファルコン(2着)は、中山芝2000mの弥生賞で3着に入った実績があった。また、クラリティスカイ(皐月賞5着)や昨年のウインイクシード(前年本競走2着)も中山芝2000mの重賞で好走していたように、ディセンバーSで馬券圏外だった馬ならこのコースでの重賞実績が欲しい。

【結論】

今年は前走G2で3着以内だった馬がおらず、G1で9着以内だったステラヴェローチェ(有馬記念4着)も出走を回避するとのこと。そこで中心には前走G3組から、ヒートオンビートを挙げたい。前走・チャレンジCは勝ち馬から離れた2着だったが、デビュー戦以来となる2000m(以下)にも問題なく対応してみせた。表6本文で記したように前走G3連対馬は好走確率が高く、5歳という年齢もプラス材料になる(表2)。過去10年の優勝馬全10頭が出ている5番人気以内(表1)に支持されることも濃厚だ。

チャレンジC組ではもう1頭、5着だったスカーフェイスも要注意。その他は一長一短だが、ハンデ56.5キロ以上(表3)を唯一背負うことになりそうなトーセンスーリヤにもチャンスはある(他の2頭は回避)。また、今年は各条件をすんなりクリアする馬が少ないため、菊花賞10着でひと桁着順まで0.1秒及ばなかったヴィクティファルスあたりまで手を広げてもいいだろう

文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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著者プロフィール

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