12年ぶり日本一を目指すホークスジュニア 帆足和幸監督が描く2021年の戦い方は?

福岡ソフトバンクホークス
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いよいよ12月28日から明治神宮野球場と横浜スタジアムで開催される「NPB12球団ジュニアトーナメント」。九州・沖縄各県から精鋭16人が選ばれた福岡ソフトバンクホークスジュニアは2009年以来、12年ぶりとなる日本一を目指し、就任3年目を迎える球団OBの帆足和幸監督、古澤勝吾コーチ、東方伸友コーチとともに、大会に向けて練習を積み重ねている。

 今年は地元の福岡県だけでなく、九州各県、そして沖縄・石垣島からもメンバーが選ばれた。帆足監督は「今年は正直『コレ!』という選手はいない。なので、今年は打ち勝つというよりも守り勝つ、投手が打たせて守り勝つ、そういう野球になるかなと思っています。打撃には波もあるし、なかなか本戦でもヒットは出ない。守備が大事になってくるので、どちらかというと打撃よりも守備を固めていきたい」と今年の戦い方を思い描いている。

福岡ソフトバンクホークスファンフェスティバル2021での登壇の様子 【(C)SoftBank HAWKS 】

そんなホークスジュニアのメンバー16人の中で、チームの中心となりそうなのが岡田良太くん(熊本・城山高橋クラブ)。小学校6年生にして身長170センチと恵まれた体格を誇る。打球の速さ、飛距離もさることながら、注目すべきはその俊足。熊本県の男子100m優勝者で、そのタイムはなんと12秒06を誇る。

 帆足監督はこの岡田くんをリードオフマンとして起用するプランを描く。「やっぱり足を生かして得点に絡めたい。その辺りが鍵になってくるんじゃないかなと思います。出塁してくれると得点に繋がりますし、1つの得点パターンになると思います。ベースランニングもちゃんと走れるし、考えたバッティングをして欲しいですね」。期待値は大きい。

岡田良太くん(熊本・城山高橋クラブ) 【(C)SoftBank HAWKS 】

石垣島に住む島尻琳正(りんせい)くん(沖縄・八島マリンズ)も注目の存在だ。月に2回、週末になると、石垣島から福岡を訪れてホークスジュニアの練習に参加。10月末に行われた練習試合では1試合2本塁打を放った。スイッチヒッターでポジションは捕手。「能力的にいいものを持っているし、打撃というよりも守備の方を期待している。ポテンシャルは高いですね。沖縄の子たちは能力が高いし、中心選手になって欲しいと思っています」と帆足監督も期待を寄せる。
また、今回のホークスジュニアには野田美咲さん(福岡・鳥飼クインビーズ)、佐藤瑞希さん(西有田球友クラブ)と2人の女子選手の名前も。「球団として女子野球にも力を入れていますし、毎年、女子選手を2人入れています。2人とも投手もできますし、何よりも気持ちが強い。物怖じしないので、なんの心配していません」。帆足監督も驚く強心臓ぶりで、堂々とプレーしている。
 

野田美咲さん(福岡・鳥飼クインビーズ) 【(C)SoftBank HAWKS 】

昨年は大会初日にチーム関係者に新型コロナウイルスの感染者が出た。2日目の試合には勝利したものの、決勝トーナメント進出は逃した。球団としてはその悔しさも晴らしたい今年の大会。「10年以上優勝していないですし、日本一になりたいという思いは強い。去年は1勝して勝つ喜びを子供たちに教えてもらいましたし、3年目なんで優勝目指して頑張りたいと思っています」と意気込む帆足監督の下、16人の子どもたちが日本の頂点を目指し、年の瀬の東京で熱い戦いを繰り広げる。

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