無敗馬が激突! 朝日杯フューチュリティSを制する馬は?
【2021/11/13 阪神11R デイリー杯2歳ステークス(G2) 1着 6番 セリフォス】
朝日杯フューチュリティSの前走クラス別成績(2014年以降)
■表1 【朝日杯フューチュリティSの前走クラス別成績(2014年以降)】
まずは2014年以降(以下、同様)の朝日杯FSの前走クラス別成績を調べた。前走G2組の【1.4.4.31】に対し、G3組が【2.3.1.14】という成績で、グレードが高いG2よりもG3の方が好走率は高かった。ただ、これは前走サウジアラビアロイヤルC組の成績が良すぎるのが要因なので、グレードの問題ではないかもしれない。
前走G2・G3組の前走着順別成績
■表2 【前走G2・G3組の前走着順別成績】
前走オープン特別組(グレードなしの重賞含む)の前走距離別成績
■表3 【前走オープン特別組(グレードなしの重賞含む)の前走距離別成績】
前走1勝(500万)クラス組の前走コース別成績
■表4 【前走1勝(500万)クラス組の前走コース別成績】
前走未勝利組の前走タイム差別成績
■表5 【前走未勝利組の前走タイム差別成績】
また、前走新馬組の成績は【1.0.0.1】(表1参照)と数は少ないが、勝ち馬が出ている。15年にリオンディーズが1戦1勝ながら2番人気という高い支持を受けて勝利した。前評判が高い超良血馬がいた場合は、注目するべきだろう。
【結論】
それでは今年の朝日杯FSを分析する。出走予定馬は表6の通りだ。
今年の朝日杯フューチュリティS出走予定馬
■表6 【今年の朝日杯フューチュリティS出走予定馬】
ダノンスコーピオンは萩S、ドーブネはききょうS、ドウデュースはアイビーSを勝っているが、前走オープン特別組の成績があまりにも悪いため、かなり狙いづらい。それならば前走デイリー杯2歳Sで4着と敗れたが、勝ち馬とは0.3秒差だったプルパレイの方がチャンスはあるかもしれない。また、前走京王杯2歳S2着だったトウシンマカオにも注目か。京王杯2歳Sで3着だったラブリイユアイズが、先週の阪神ジュベナイルフィリーズで2着と好走している。
前走1勝クラス組のなかで、前走東京芝1600mを勝っている馬はいなかった。また、前走未勝利組のなかで、目立ったタイム差をつけて勝っている馬もいなかった。今年は前走重賞組を除くと、魅力的な成績を持つ馬がいない印象だ。
文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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