12m超の巨大波に挑むビッグウェーブツアーがポルトガルで開催
【ルーカス・チアンカ PHOTO: © WSL/Masurel】
世界最高のビッグウェーブサーファーが公式40-50ft(約12-15m)のオフショア、バレルもあるグッドコンディションで圧巻のパフォーマンスを披露し、ハワイのカイ・レニー&ブラジルのルーカス・チアンカペアが優勝した。
チャンボのクレイジーライド
ルーカス・チアンカ 【© WSL/Masurel】
4日前にイエローアラート、48時間前にグリーンアラートが発令される。
今回のナザレは12月12日に開催予定だったが、濃霧で視界が悪く、翌日に持ち越されることになった。
トーインでのチーム戦にフォーマットが変わった2019/2020シーズンのナザレイベントを覚えているだろうか?
50ftはあるだろうナザレには象徴的なあの丘に沢山の観客が集まり、マウイ島のカイ・レニーと2018年のナザレチャンピオン、ブラジリアンのチャンボことルーカス・チアンカのチームが優勝。
個人でトップになったカイのフルローテーションチョップホップや、エンドセクションでのエアーなど革新的なアプローチが大きな話題になっていた。
今シーズンも二人はタッグを組み、「Team Young Bulls」から「Team Red」に名を変えて他を圧倒した。
勝負の決め手となったのはチャンボのフルローテーションチョップホップからのハイラインのレフトのバレル。
2019/2020シーズンのカイを彷彿させるクレイジーなライディングでトータルで23.34ポイント、見事に個人トップになり、「Best Performance award」を獲得した。
「カイのパートナーとしてトーインすることが出来て光栄だよ。彼は間違いなく自分に今日最高の波に乗せてくれたんだ。私達はベストを尽くたよ。これは人生で最高のパフォーマンスの一つであり、とても興奮しているよ」
ルーカス・チアンカ
ルーカス・チアンカ 【© WSL/Masurel】
「ルーカスのような人と一緒に仕事をするのは夢のようさ。私達はお互いどの波に乗りたいかが分かり合えているし、エア、バレル、ターンなどで自分たちのパフォーマンスを最大限に発揮しようとしている。とにかく楽しんでいるんだ」
カイ・レニー
ちなみにチャンボの弟、チャンビーニョことジョアン・チアンカは2022年のCTクオリファイを果たし、ルーキーとしてデビューする。
世界をフィールドに生きているこの驚くべき兄弟に注目したい。
カイ・レニー 【© WSL/Antoine】
ウィメンズのトップはジャスティン・デュポン
ジャスティン・デュポン 【© WSL/Masurel】
ビッグウェーブの世界でもフランスのジャスティン・デュポン、ブラジルのマヤ・ガベイラ、ミシェル・デス・ブイヨンの3名がナザレのビッグウェーブに挑んだ。
特にジャスティン・デュポンはこの波に多くの時間を費やすほどのめりこんでおり、2019/2020シーズンに引き続き、ウィメンズのトップに立ち、「Best Performance award」を獲得した。
「間違いなくチームワークの賜物で、ピエールは素晴らしかった。 彼とはずっと前から一緒にナザレに来ていたの。今日は彼とセーフティスキーのフレドと組めて最高だったわ。私たちの周りには沢山の友人がいる。大好きな人たちとこの時間をシェアすることが出来て感動したわ」
ジャスティン・デュポン
ジャスティン・デュポン 【© WSL/Antoine】
ベストスコアはブラジリアンのペドロ・スクービー
ペドロ・スクービー 【© WSL/Masurel】
ポルトガルのニック・ヴォン・ランブとタッグを組んだペドロは巨大なレフトにテイクオフ。完璧に姿が見えなくなるまでバレルの中に入り、クリーンにメイクしていた。
「クレイジーなヒートだったね。最初に波選びでミスをして気が動転したけど、パートナーのニック・ヴォン・ランブが落ち着かせてくれたんだ。最後には凄い一本に乗ることが出来た。彼のジェットの運転が完璧だったので、あとは自分がやるだけだったよ」
ペドロ・スクービー
ペドロ・スクービー 【© WSL/Antoine】
ウェイティングピリオドは2022年3月31日まで。
競技開始の4日前にイエローアラート、48時間前にグリーンアラートが発令される。
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