インタビューwithビクトル・イバニェス:ラ・リーガ・コース第9回

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 ラ・リーガがスペイン政府の文化機関インスティトゥト・セルバンテス東京と共同で開催するオンライン講座「Curso de LaLiga #PLAYLaLigaSantander(ラ・リーガ・コース #プレイ・ラ・リーガ・サンタンデール)」。11月22日に行われた第9回はJ2リーグのモンテディオ山形でプレーするスペイン人GKビクトル・イバニェス選手をゲストに招き、ラ・リーガ・アジア支部日本担当のギジェルモ・ペレス・カスティージョ氏がインタビューを行う形で進められた。

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 ビクトルはカタルーニャ州バルセロナの出身で、6歳でFCバルセロナの下部組織に加入。6年間所属したバルセロナではセルヒオ・ブスケッツやジョルディ・アルバ、ボージャン・ケルキッチらとロッカールームを共にした。

 その後エスパニョールの下部組織に移り、現トップチーム主将のダビ・ロペスらとプレー。「自分にとって世界有数のGKコーチ」という現ビジャレアルGKコーチ、ハビ・ガルシアの指導を受け、18歳で当時セグンダB(3部相当)所属のBチームで公式戦デビューを果たし、プロとしてのキャリアをスタートした。

 エスパニョールを退団した2010/11シーズン以降はカステジョン、エイバル、リェイダ、カルタヘナ、アルメリアB、アルコルコン、サラゴサB、ロスピタレットといったセグンダBのクラブを渡り歩いた。アルメリア時代にはトップチームの練習にも頻繁に参加。デビューは叶わなかったものの、ラ・リーガ・サンタンデールの試合でベンチ入りするに至った。

 日本行きの機会が訪れたのは2016年。バルセロナとエスパニョールの下部組織時代に指導を受けた監督であり、ジローナFCに指宿洋史を連れて来たことでも知られる代理人ジョアン・サルバンス氏からの電話でFC岐阜からのオファーを受けると、その一ヶ月後には日本に降り立っていた。

 当時J2所属のFC岐阜では3シーズンプレー。2018年シーズンは全試合に出場し、ファン投票で決めるクラブの年間MVPに選出された。2020年シーズンはJ3のSC相模原に移籍し、クラブ史上初のJ2昇格に貢献。そして今季は同J2のモンテディオ山形でプレーしている。

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 インタビューの前半はスペインと日本で築いてきたビクトルのキャリアを振り返りながら思い出話に花を咲かせ、後半はスペインと日本のプレーや練習メソッド、ファンや環境の違い、GKという特殊なポジションに求められる能力と役割といった興味深いテーマについて、1時間以上も語ってくれた。

 なおビクトルは日本に来る前から大学で心理学を学んでおり、メンタルコントロールの重要性についての話はとりわけ興味深い内容だった。いわく「日本ではまだメンタルトレーナーの重要性が認知されていない。それが広まれば大きなプラスになるはずだ」という。
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