実力馬の激突! チャンピオンズCを分析する
【2019/12/1 中京11R チャンピオンズカップ(G1) 1着 5番 クリソベリル(2番人気)】
人気・単勝オッズ別成績
■表1 【人気・単勝オッズ別成績】
そこで単勝オッズ別の成績を調べると、5倍未満や7〜14倍台(〜19倍台)が好成績だった。ただ大きなくくりでみると、単勝70倍未満でさえあれば【7.7.7.61】で複勝率25.6%、単複の回収率は147%・102%になる。仮に「単勝4.9倍以下」と「7.0〜14.9倍」に絞ったとしても多数の馬が該当する年があるだけに(2017年には7頭)、極端な人気薄を除けばあまり人気や単勝オッズにはこだわらなくても良さそうな印象だ。ただし、過去7回中6回で8番人気以下の馬が少なくとも1頭は馬券に絡んでいることは覚えておきたい。
年齢別成績
■表2 【年齢別成績】
前走レース別成績(3着以内馬を出したレースのみ)
■表3 【前走レース別成績(3着以内馬を出したレースのみ)】
過去7年の全出走馬109頭中106頭が前走で1600m〜2100m戦に出走していた中、JBCスプリント(該当馬2頭の年はともに大井1200mで施行)が異彩を放つが、この組で3着に好走したコパノリッキー(2017年)は2000mでJBCクラシックや帝王賞を制し、この中京1800mでは東海S圧勝という中距離実績があった。なお、本年該当馬不在のレースも含め、優勝馬7頭中6頭は前走G1組から出ており、残る1頭は本競走と同距離のG2(日本テレビ盃)。前走G3組は好走しても2〜3着止まりだ。
前走JBCクラシックからの好走馬
■表4 【前走JBCクラシックからの好走馬】
前走南部杯からの好走馬
■表5 【前走南部杯からの好走馬】
前走中央G3からの好走馬
■表6 【前走中央G3からの好走馬】
【結論】
一方、南部杯(表5)からの直行馬はインティ1頭のみ。2019年のフェブラリーSを1番人気で制しており、「人気に応えてG1勝ち」という南部杯組の好走条件を満たす。ネックになるのは7歳という年齢(表2)だが、昨年は7歳の南部杯組・ゴールドドリームが2着に食い込んだ。そのゴールドドリームと同じく本競走で過去2回好走(近2年連続3着)している本馬にもチャンスはありそうだ。
前走G3組(表6)からは穴候補としてスワーヴアラミス(6歳)を挙げたい。前走4番人気以内(みやこS4番人気7着)、G1未経験、重賞優勝実績あり(本年エルムS、昨年マーチS)と表6の条件はすべてクリアしている。加えて、みやこS1番人気6着のクリンチャーも年齢(7歳)以外は問題ないため要注意だ。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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