<国内男子ゴルフ>片山晋呉「みんなが支えてくれるからこそ」2年連続22回目の最年長出場

チーム・協会

【48歳のサイボーグです】

■20ー21最終戦・賞金王決定「ゴルフ日本シリーズJTカップ」
12月2日ー5日(各日チケット2000枚)
東京よみうりカントリークラブ(東京都)7023yard / par70 ▼2日(大会初日)

シーズン最後の会場で、48歳の永久シード選手がサイボーグになっていた。
腰に巻いたベルトから伸びたゴム先のネジをコキコキコキ…と回してクラブを装着すると、胸の前に理想の逆三角がみごとに完成。
ものものしい装備から、ギクシャクと音を出しながらフルスイング。
………ナイスショット!
器用にまっすぐ飛ばしてみせた。

出場最年長はいくつになっても創意工夫の玉手箱。
1日チケット2000枚限定の有観客試合で、片山晋呉は相変わらず練習場からみどころいっぱい!

30枠しかない頂上決戦に、賞金ランキング29位で2年連続22回目の出場を果たした。

初出場は1998年(3位)。25歳だった。
「最初のころは、最年少で出てた時もあった感じじゃないですか。あれから25年の月日がたって。今度は自分が一番上になって、僕が48歳になってまだ出場できてるって、誰が想像できたか。僕も想像できてない」と、感慨深い。

コロナ禍の20ー21年シーズンは、長く第一戦を走り続けてきたからこそこたえた。

昨年9月にやっと再開した際に、特にギャップを感じたのはツアーならではの深いラフ。
「ずっとやってないから。体が負けちゃう。そういうのはやっぱり連戦で慣れていくもの」と、痛感。
「年齢を経ると、そういうのが一番デカい」。
コロナ前は、当たり前のように帯同してくれたトレーナーさんに、入場制限がかかったことも辛かった。

「トレーナーさんがいてくれて、なんとかやってこられたのに今までとあまりにも違うことが多かったから。その中でやっていくのは凄い大変だった」と、息を吐く。

「若いころは辛くてもやれたけど。今は必死こいて、もがいてってやると、地味にボディーブローがくるんでね」と、潔く加齢を受け入れ「快晴無風で広いですよ〜っていうときにはしずかーにやる。そう決めてたほうが楽」と、コースや大会に照準を絞ってプレー。

「技術がいったり、経験がいったり限定で」と、今季出場26試合のうち、三井住友VISA太平洋マスターズで20年、21年共に10位や中日クラウンズで6位、マイナビABCで4位など、どれもV経験のある大会で結果を残して、ついに得意のシーズン最終戦に乗り込んだ。

「よくやってきたなと思うし、大きなケガもなく、ここまでやってこられたのはみんなが支えてくれるからこそ」。

本大会は通算31勝のうち、2000年と2002年の2勝。
恩人らにシーズン最後のギフトを届ける好舞台だ。
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