尾関彩美悠『有言実行』のトップ合格達成

チーム・協会

【<Photo:Ken Ishii/Getty Images>】

 『2021年JLPGA 最終プロテスト』最終日が11月5日、京都府城陽市・城陽カントリー倶楽部(6,400ヤード/パー72)で行われ、尾関彩美悠が通算8アンダーで第1位合格。通算4オーバー、20位タイまでの21人が難関を突破した。
(天候晴れ 気温:17.8℃ 風速:1.5m/s)
《グリーン=スティンプ:11フィート弱 コンパクション:24mm》

 勝負は当然だが、最終プロテストにも絶対はない。ところが、尾関彩美悠は、それをやってのけた。「受験する前から、トップ合格します―といろいろな人に言っていました。宣言したからには、有言実行」と、無邪気に笑っている。支えたのは堅実なプレーと、1打毎の集中力だろう。

 象徴したのはトータル難度14位、18番ホールの攻略だ。329ヤード。距離が短いパー4で4日間、バーディーを奪取した。「本当にうれしい。(最終日のピンポジションは)下りのスライス。もちろん、狙っていましたよ」という。確実に攻略できるホールで、スコアを伸ばす。18ホールのトータルマネジメントで、上位をうかがうのはトッププロの必須条件だ。

 最終日、首位から1打差でスタート。激戦が予想される展開だったが、「ここまできたら、宣言したトップ通過しかない。きょうの目標はスコア69です。(同組で首位の)高久みなみさんとの一騎打ち。決めなければいけない、パーパットを決めたことが大きい」と、力を込めた。

 首位合格者には、来季のJLPGAツアー出場権を争う、ファイナルQTから出場できる資格が与えられる。1位と2位の差は大きい。

 21年の日本女子アマを制し、今回が初受験。03年生まれ、18歳の現役高校生で渋野日向子を輩出した岡山県・作陽高校の3年生だ。今回は、同校からOGを含め、4人の合格者が誕生した。「一緒に合格できて、メッチャうれしい」とボルテージが上がる。

 さらに、「JLPGAツアーで、上位で争える強い選手になりたい」とも。大先輩・渋野を彷彿とさせるスター要素を秘めている。

高久みなみ(2位:-5)
 「(今後の目標)なるべく早くツアーに出て、シード権を獲って、賞金女王を目指して頑張ります。きょう、ダメだったところをしっかり練習して次に向けて目標を立てて行こうと思います」

泉田琴菜(3位:-2)
 「(今後の目標)まずはQTを上位通過して、来年のツアーの権利をもらって、アメリカに行けるように頑張りたい。(合格して)次のステージに行けるというのは本当にうれしく思います」

佐藤心結(4位:-1
 「(今後の目標)賞金女王になることと、メジャー制覇することが目標です。(合格して)率直に今はまだ実感はないですが、とても嬉しいです」

竹田麗央(5位タイ:0)
 「(今後の目標)世界で活躍できるプロゴルファーになりたいです。(合格して)今年の目標がプロになることだったので、それが達成できたのはよかった」

藤田かれん(5位タイ:0)
 「(今後の目標)たくさんの方に応援していただけるようなプレーヤーになりたい。(合格して)小さい頃からの夢が一つ叶えられたことがうれしく思います」

新真菜弥(5位タイ:0)
 「(今後の目標)早くツアーに出場して、賞金女王になれるように頑張りたい。(合格して)少しほっとしています。やっとスタートラインに立てたので今後も頑張りたい」

丹萌乃(5位タイ:0)
 「(今後の目標)すぐにQTが始まるので、それに通ってツアー優勝目指して頑張りたい。(合格して)いつも応援してくださる方にやっと合格の報告ができるので、とても嬉しい」
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