早大ラグビー蹴球部 11月3日 帝京大戦展望

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【早稲田スポーツ新聞会】

関東大学対抗戦 11月3日 対帝京大 東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場
(早稲田スポーツ新聞会 記事、写真 内海日和)

 9月に関東大学対抗戦(対抗戦)が開幕してからおよそ2カ月が経った。日程も佳境に差し掛かる11月3日、今後の早大の命運を握る試合が行われる。早大はここまで4戦4勝。前試合の青学大戦は、前半こそチームの歯車がかみ合わずリズムをつかむことができなかったが、後半は力の差を見せつけ最終スコアは61-14と青学大を圧倒した。そんな早大が次に対戦する相手は帝京大。この後に慶大戦、明大戦との伝統の2連戦を控える今、ここで立ち止まるわけにはいかない。

 早大にとって、帝京大は相性の悪い相手ではない。対抗戦では2年連続で勝利を収めており、今年度菅平で行われた夏のオープン戦でも40-24で白星を挙げている。BK陣の活躍と低く鋭いタックルで主導権を握り続けたが、フィジカルの強い帝京大相手にスクラムで圧倒されたという反省もあった。この帝京大のスクラムをどれだけ攻略できるかが、勝利へのカギとなる。

 一方の帝京大は早大へのリベンジに燃えている。帝京大も早大と同様、ここまで4戦4勝。初戦の筑波大戦では17-7と苦しんだが、それからの3戦全てで8トライ以上を挙げており、調子は上々。帝京大のストロングポイントは先述の通り、フィジカルの強いFW陣だ。早大としては接点の部分やセットプレーで当たり負けせず、反則を犯さないことが重要になる。

青学大戦で相手を突破するロック桑田陽介(スポ4=愛知・明和) 【早稲田スポーツ新聞会】

 この試合で注目すべきは、スクラムの要となるプロップ小林賢太(スポ4=東福岡)、フッカー川崎太雅(スポ2=東福岡)、プロップ木村陽季(社4=東京・早実)のフロントロー3人。今シーズンから3番から1番にコンバートした小林、スタメンに定着し安定したプレーを見せる川崎、この試合が対抗戦初スタメンとなる木村らが早大のスクラムをけん引する。スクラムを強みとする帝京大相手にフロントローの3人がどれだけ粘ることができるかが、勝敗を左右することは間違いない。

青学大戦でトライを挙げたWTB松下怜央(スポ3=神奈川・関東学院六浦) 【早稲田スポーツ新聞会】

 伝統の2連戦を前にしたこの試合は、タフなゲームになることが予想される。CTB長田智希主将(スポ4=大阪・東海大仰星)が「自分たちの大事にしている部分をしっかりやり切る姿勢をチーム全員が持つことで良いゲームにしたい」と語るよう、この試合に勝利して次に弾みをつけたいところ。対抗戦優勝へ、そして『荒ぶる』奪取へ、まずはこの試合で勝利をつかみにいく。

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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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