シニアルーキー丸山が首位タイ!契約プロとして優勝を届けたい

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ISPS ハンダグレートに楽しく面白いシニアトーナメント 第2ラウンド


 シニアルーキーで注目される丸山大輔(50)に、初優勝のチャンスが巡ってきた。3バーディー、ボギーなしの69で通算8アンダーにスコアを伸ばし、プラヤド・マークセン(55=タイ)とともに、首位に並んだ。1打差の3位で篠崎紀夫(52)、寺西明(55)、伊澤利光(53)、鹿志村光一(52)が追う混戦模様が続いている。


 丸山は最終18番パー5(510ヤード)、ティー付近にあるボードで自分の位置を確認した。

 「7アンダーでしたので、ここを取らなきゃ最終組に入れない」

 ティーショットはフェアウエイに。2オンを狙った第2打は左のグリーンエッジまで運んだ。バーディーは固いところ。が、パターでの寄せが「最初の上りを意識しすぎて」とカップを2メートル近くオーバー。

 「よく決まってくれたと思います」と返しを入れて、思惑通りの最終組、しかもトップ並走と、好機が訪れた。

 首位に立つラウンドに納得は?

 「うーん、もう少し伸ばせたかなとも思うんですけど、その分我慢もできた。ピンチの場面はチップとパットでセーブが出来たので」と振り返った。

 最大のピンチは3 番パー3(188ヤード)。

 「あれは死んだと思いました。風がアゲインストになったり、フォローになったりしていたので、迷いながら打ってしまいました。構えた時に風がフォロ―気味になったので、ちょっと緩んで体が止まってしまった」と、右のピンに対して、風にも流されて大きく左に外した。アプローチでしのいだのが大きかった。

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 今季シニア入りし、開幕戦から出場している。期待のルーキーとあって、さまざまな選手との組み合わせになる。

 「毎週毎週、いろんな方と回るので、シニアには慣れました」という。

 あとは、初優勝。今季開幕からフル参戦の12試合で賞金ランク19位。シード権確保は問題なさそうだが、トップ10に4回では少し物足りない。そろそろ「優勝」の2文字が欲しいところだ。
 
 その舞台としてはうってつけでもある。シニア入りと同時に、この大会を主催する国際スポーツ振興協会(ISPS)とアンバサダー契約をしているので、ホストプロの大会でもある。

 「ここで優勝したいですねえ」という。

 「(7月の)ISPSで井戸木さん(ISPSインターナショナル・アンバサダー)が優勝した時に(半田晴久)会長がすごく喜んでいた。契約プロが優勝するのがいいんだと思いました」という。

 初優勝に向けて気持ちは?

 「これは相手もいることなので何とも。昨日は雨で、今日は風で、展開がコロコロ変わるので、風がないとみんなスコアが伸びると思う。明日はそういう展開ですかね。自分のベストに近い状態であることと、凡ミスをしない事ですね」。

 2日間、「体調に不安がないんで」と、カートに乗らずに歩いて18ホールを回っている。

 最終日、最終ホールで、ギャラリーの見守る中を、胸を張って歩いてグリーンに上がっていく。そんなシーンを思い描きたい。

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著者プロフィール

PGAはゴルフの正しい普及と発展を願い、誰にでも愛される「国民のスポーツ」「生涯スポーツ」となるため、日本ゴルフ界のリーダーとして活動しています。PGAの使命は、トーナメントプレーヤーの育成、ゴルフ大会の開催・運営に加え、ゴルフの正しい普及と発展を具現化するために、ティーチングプロ資格を付与したゴルフ指導者を育成しています。さらにPGAでは幅広い分野で積極的な取り組みを行い、地域に密着した社会貢献活動、ジュニアゴルファーの育成など多方面にわたる取り組みを日々歩み続けています。

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