バルサアカデミーとは?:ラ・リーガ・コース第4回
【(C)LaLiga】
奈良校テクニカルディレクターのラウール・コシアルス氏 【(C)LaLiga】
バルサアカデミージャパンは2009年に設立された福岡校を筆頭に、現在は葛飾校、奈良校、横浜校の4校を展開している。今回の講義を担当したのは奈良校テクニカルディレクターのラウール・コシアルス氏と、横浜校テクニカルディレクターのコテ・イグレシアス氏。2人はいずれもUEFA発行のプロライセンスを持つスペイン人指導者で、ラウールは5年前、コテは4年前からバルサの育成事業に携わっている。
横浜校テクニカルディレクターのコテ・イグレシアス氏 【(C)LaLiga】
他にも日本国内では各校が外部のチームを招いて主催する大会「バルサアカデミーカップ」、年1回開催される全国大会「バルサアカデミージャパンカップ」、アカデミー生以外の選手も参加できる「バルサアカデミークリニック」といった活動がある。
さらにコロナ禍前は現地スタッフによる指導や練習試合、トップチームの試合観戦などを経験できる1週間のバルセロナ遠征、世界中のアカデミーチームがバルセロナに集まる年に1度の大会「バルサアカデミーワールドカップ」、アジア地区のアカデミーチームが集まって交流を深める「バルサアカデミーアジアパシフィックカップ」なども行われていた。
現在、世界各国で4万5千人以上の選手がバルサのフットボールを学んでいる 【(C)LaLiga】
2010年の卒業生である日本代表DF冨安健洋を筆頭に、これまでバルサアカデミージャパンは5人以上のプロ選手を輩出してきた。ただアカデミーの最大の長所はプロを目指すような選手だけでなく、あらゆるレベルの選手がバルサのフットボールを体験できる門戸の広さにある。対象年齢も始動時は小学生年代のみだったが、近年はU13〜15のクラスも増えつつあり、女子選手やGKに特化したクラスもできている。
今やスペインから遠く離れた日本の子供たちも、バルサのフットボールを体験できる時代となった。近い将来このような環境から第2、第3の久保建英が現れることを願うばかりだ。
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