63の首位スタートも「なんか、すっきりしない」と岩田寛

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【岩田寛】

喜怒哀楽を表に出さない。無表情な岩田寛は、8バーディの63というスコアでのホールアウトでも、やっぱり表情に変化はなかった。
「うーん、スコアはよかったんですけど、なんかすっきりしないんですよね」
どういうことなのだろう。何がすっきりしないのだろう?
「当たらないんですよ。ドライバーショットもアイアンショットも、納得のいく当たりは、ほとんどなかったですね。たまたまいいところに乗ったのが、入ってくれて…。だから、やってやった感というか、しっかりした組み立てでスコアを作ったという満足感がないんです。たまたま、こういうスコアになった…そんな感じで手応えがないんですよ」

インからのスタートで12、13番の連続バーディから、傍目には快進撃が続いていたように見える。15番からは3メートル、2メートル、8メートルと次々にパットを沈めて3連続バーディ。さらにアウトにターンしてからも3バーディを加えての8アンダーパー、63である。
実は、練習ラウンドの段階で岩田は「グリーンが止まるし、フェアウェイもそこそこ広いので、みんな好スコアをマークするだろうな」と思っていたそうだ。“みんな”の中に岩田自身は入っていなかった。「自分は、それほど調子よくなかったので、攻めるというより、どこに打っておくのがセーフティなのか、はずしてはいけないエリアはどこだとか、いろいろ考えながらプレーした。

第1日も、その延長でよく言えば丁寧に。悪く言えば腰が引けた状態でのプレーだった。それがノーボギーに繋がったのだと思います。だから、63が出ても、たまたまという気持ちが強いんです。そう、明日はどうなるかわからない。自信には繋がっていないんです」

岩田には、「もう一度USPGAツアーで戦いたい」という思いがある。練習ラウンドでは、小平智と一緒にプレーした。小平に聞かれたという。「USツアーでシードをとれなかったとき、下部ツアーから這い上がっていくとは考えなかったんですか?」とー。当時の岩田に、その選択肢はなかったそうだ。「当時の下部ツアーは賞金が安いし、中南米での試合も多かったから、自分にとってはリスクが大きかった。で、日本ツアーに戻りました。今は、賞金も増額されて、リスクは少なくなりました。それでも、小平のように下部ツアーからの再挑戦でもいい、という勇気はありませんね。日本で頑張って世界ランキングを上げ、上のツアーへの出場機会をつかみながら、レギュラーツアーに定着できる道を考えています」

日本オープン制覇は、絶好の機会になりそうだが…。「確かに。でも、今のゴルフでは、大きなことは言えません」

第1日、単独トップに立った選手とは思えない話のまま、取材は終わってしまった。
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(公財)日本ゴルフ協会(JGA:JAPAN GOLF ASSOCIATION)は1924(大正13)年10月、神戸・根岸・東京・鳴尾・舞子・程ヶ谷・甲南の全国7クラブの代表により、創設された我が国のゴルフ界を代表する団体です。ゴルフ精神の正しい順守、ナショナルハンディキャップ制度の実施、公式競技の開催、ゴルフ・ルールとエチケットマナーの正しい普及などに努め、ゴルフの健全な発展と普及を図り社会に貢献して参ります。

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