ハワイの伝統あるサーフィンイベント『Vans Triple Crown of Surfing』が恒久的にデジタル開催へ

チーム・協会

【© WSL/Keoki】

「奇跡の7マイル」と呼ばれるオアフ島・ノースショアを舞台に35年以上も続いているハワイの伝統的イベント『Vans Triple Crown of Surfing』通称「トリプルクラウン」

昨シーズンはコロナ禍により初のデジタル形式トリプルクラウンとしてオンラインコンテストで開催。
ジョン・ジョン・フローレンス、カリッサ・ムーアがタイトルを獲得していた。

今シーズンはCTを始め通常のリアルコンテストが再開されているために「トリプルクラウン」も元に戻ると予想していたが、VANSが恒久的にデジタル形式での開催を続けることを公式サイトで発表した。

フォーマット

「トリプルクラウン」の参加登録は2021年11月15日〜12月15日に行われ、募集枠は男女合わせて125名。
その内40%以上はハワイアン枠となる。

イベント開催は2021年12月21日〜2022年1月21日となり、この期間に撮影された動画がコンテストの対象になる。

参加選手はハレイワ、サンセット、パイプラインの3つの会場でそれぞれ2つの映像を提出するのが条件。
興味深いのが、その6つの映像のうち、少なくとも1つの映像はツインフィッシュやミッドレングスなどオルタナティブボードを使用したライディングということ。

優勝したサーファーには男女共に5万ドルと2022年パイプマスターズに招待される。
各会場でのベストクリップ、ファン投票によるベストクリップ、優勝したサーファーを撮影したビデオグラファーにも賞金が贈られる。

パイプラインでWSLとCT、2つのイベントが開催

今回の「トリプルクラウン」の発表と共に、主催者のVANSは「パイプマスターズ」を招待制のイベントに変更する計画を明らかにした。

つまり、WSLのCTイベントとは別に、VANSが主催のパイプマスターズが行われることになる。

CTの方は2022年1月29日〜2月10日に『Billabong Pro Pipeline』として開催。
VANSの方は、約1年先となる2022年12月8日〜12月20日に『Vans Pipe Masters Invitational』として開催。

従来、パイプマスターズが開催されてきた12月上旬から中旬は、VANSの招待制イベントが実施される。

更にややこしいのが、「パイプラインマスターズ」という名称はVANSの知的財産権であるため、CTの『Billabong Pro Pipeline』は今後「パイプラインマスターズ」とは呼ばないことになる。

社会的にもコロナ禍で在宅勤務の効率の良さや、オンライン形式のサービスの充実化が進むなど、今回のパンデミックは生活形式を根本的に良い方向に変えた面もある。
今回のVANSの決定は、従来のサーフィン競技の常識を覆す一例になるのかもしれない。
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