トヨタレッドテリアーズ投打にヒロインで粘勝
【トヨタレッドテリアーズ】
日本女子ソフトボールリーグ第8節横浜大会。前日の日立サンディーバとの2位直接対決で惜しくも敗れ、11勝6敗の3位へと順位を落としたトヨタレッドテリアーズ。大会二日目となるこの日、絶対に負けられないシオノギ製薬ポポンギャルズとの一戦で投打のヒロインが躍動した。
先発したのは5年目の三輪さくら。今年から主軸投手の一角としてここまで4勝を上げ、チームの優勝争いに貢献してきた。
ニ週間ぶりの登板となった三輪だが、準備には十分の時間があったようだ。先発を告げられた三輪は「ここ最近、コンディショニングが思うように行かなかったけど、そんな中で先発の機会をいただけて、感謝の気持ちで一気にボルテージが上がりました。」と口にする。
その言葉通り、マウンドに上がった彼女はいつも通り、いやいつも以上気迫のこもった投球で、6回を1安打無失点に抑える好投をみせ、今季5勝目をあげた。
一方打線の方は、前日の日立戦から先発オーダーを二人入れ替え、打線も組み換えた。
その内の一人が下山絵理だ。前半2節目の太陽誘電ソルフィーユ戦では最終回、起死回生の同点タイムリーを放つなど、ルーキー離れした勝負強さを持つ下山。この日も絶対に負けられない一戦でチームの窮地を救った。
両投手の好投によりスコアレスで迎えた6回裏、下山が振り抜いた打球は右中間の真ん中を超える値千金の決勝ホームランとなった。
「1点お願いしまーす!」坂元コーチが発した激励に下山の心は突き動かされた。「聞こえてきたんです(笑)何か3℃くらい体温が上がったような‥(笑)とにかく絶対に打ってやると背中を押してもらえました。」と下山は話す。
試合後のヒロインインタビューでも、「監督、コーチをはじめ、先輩にも指導いただいている。そのお陰」と話すように、謙虚な下山にご褒美となる感謝弾となった。
これで、自力で3位を死守したレッドテリアーズだが、来週以降も厳しい戦いが予想される。
ここから一戦も落とせない状況で、ナインは『負けれない』でなく、チームの合言葉、『立ち上がれ』の思いを胸に、チーム一丸となり最後まで戦い抜く。
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