小祝さくら 休養から→V争いへ大変身

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第45戦『スタンレーレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円・優勝賞金1,800万円)大会第2日が10月9日、静岡県裾野市・東名カントリークラブ(6,592ヤード/パー72)で行われた。この日も絶好のコンディション。大混戦になった。通算8アンダーの首位へ工藤遥加、小祝さくら、アマチュアの佐藤心結。1打差の通算7アンダー、4位に西村優菜が続き、通算5アンダー、5位タイへ渋野日向子が浮上した。ディフェンディングチャンピオンの稲見萌寧は通算5アンダー、9位タイで最終日を迎える。
(天候:晴れ 気温:28.8℃ 風速:4.8m/s)
《グリーン=スティンプ:12フィート コンパクション:22mm》

 オープンウィークが、V争いへ変わった。これも連続試合出場を続ける小祝さくらへ再び、運が向いてきた証拠。通算8アンダー、首位タイで最終組を戦う。

 「後半、スコアを伸ばすことができなかった。きょうも悔しいラウンド」と前日同様、反省の言葉が飛び出す。普段から、感情を表に出さないタイプ。前日は、後半の不振を、「別人でした」と笑い飛ばしてしまったが、2日連続となると、そうはいかなかった。

 それだけに、3日連続の不完全燃焼は絶対に避けなければならない。今年、大目標の賞金女王を目指し、順風満帆。ところが9月に入ると突然、不調の波に飲み込まれた。ここ5戦で2度の予選落ちはいただけない。

 当初、今大会は休養に充てる計画だった。それが、「タイトルを目指すなら、ぜひ」と、指導を受ける辻村明志コーチから変更をすすめられ、今大会はキャディーまで担当。不振脱出は、やはり試合で結果を残すことが早道だ。

 この日の前半、随所で素晴らしいプレーを展開。パー3の4番、グリーン奥のカラーから、ロブショットでチップインを決めた。また、2オンに成功したパー5の8番ではイーグル奪取。

 しかし、後半へ入ると10番でボギーを叩く。2日連続だけに、「苦手意識があるわけではないけど、グリーンが難しい。うーん」と首をひねってしまった。ただし、手をこまねいているわけにはいかない。「久々の優勝争いですね。最近、調子が悪いから、ミスしたらいやだなぁーとか、そういうことを思わないようにプレーをします。特に、後半は10番から12番まで、もっと集中しないといけませんね」と、自身へクギをさしている。

 ピリオドを打つつもりだった、連続出場記録は122へ。試合を重ねてたくさんのことを学んだ。今回のチャンス、逃す手はない。
(宮崎 善秀)
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