早大ラグビー蹴球部 10/9 筑波大戦展望

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【早稲田スポーツ新聞会】

関東大学対抗戦 10月9日 対筑波大 東京・江戸川区陸上競技場

【早稲田スポーツ新聞会】記事 中村凜々子、写真 鬼頭遥南

 関東大学対抗戦(対抗戦)の開幕から、はや1カ月が経とうとしている。初戦の立大、続く日体大を相手に完封で連勝を飾った早大。日体大戦では、立ち上がりこそミスが見られたものの、テンポのある攻撃で立て続けにトライを挙げた。勢いに乗って迎える次戦、対するは筑波大だ。対抗戦も中盤に差しかかる中、ヤマ場となるこの試合で追い風を作れるか。

 これまでの2戦、好調のBK陣は早大らしい素早い展開から安定したプレーを見せた。WTB槇瑛人(スポ3=東京・国学院久我山)は2試合で6トライ、大型ルーキーであるNO・8佐藤健次(スポ1=神奈川・桐蔭学園)、見事なパスさばきで攻撃を司るSH宮尾昌典(スポ1=京都成章)は2試合連続でトライを挙げるなど、得点を量産。次戦でもその得点力に期待したい。ただ、チームの強さの原点はBKだけではない。立大戦の反省点だったラインアウトは、日体大戦での成功率を100%とするまでに改善。FWもセットプレーに安定感があり、スクラムで競り勝つ場面を多く作った。また、今季はスタメン15人だけでなく、リザーブ陣もその実力を発揮。立大戦では途中出場した前田知暉(社3=大阪・東海大仰星)、日体大戦では今駒有喜(文3=東京・早実)や久富連太郎(政経2=島根・石見智翠館)らがわずかな時間で得点を重ね、チームに貢献している。筑波大戦でも多くの選手たちの活躍に注目だ。

日体大戦では3トライを挙げた槇 【早稲田スポーツ新聞会】

一方の筑波大は、初戦の帝京大戦で7―17と接戦を落としたが、2戦目の慶大戦で34―12と勝利。帝京大戦の課題だったペナルティの多さを修正し、接点の圧倒的な強さを見せた。接点で勝ち切るという部分は、早大が今季こだわっているポイントでもある。ブレイクダウンでの対決が見どころとなるだろう。また、特に警戒すべきは、筑波大の特徴である強力なBK陣。慶大戦で存在感を示したFB松永貫汰主将やキック力の高いSO浅見亮太郎、昨季ルーキーながら躍進したWTB谷山隼大を筆頭とする盤石の布陣が整っている。一瞬の隙を突いて果敢にアタックしてくる相手を確実に抑えていきたい。

今年度の対抗戦初出場でトライを飾った村田 【早稲田スポーツ新聞会】

好調ぶりが印象的だが、日体大戦のテーマ『アキュラシー(精度)』には改善の余地が見られた早大。慶大、帝京大、明大戦を控える中で、結果だけではなく内容に磨きをかけられるかが今後の試合の結果の命運を握るだろう。『荒ぶる』奪取に向け、今年の真価が問われる。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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