<国内男子ゴルフ>宮本勝昌「優勝できるチャンスは今年で最後」最年長ホストプロの覚悟

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【覚悟の秋です©JGTOimages】

「ブリヂストンオープン」 10月7日ー10日 ※無観客開催
袖ケ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)7119yard / Par71 ▼7日・大会初日

49歳のホストプロが、初日から存在感を示した。
首位と1打差の3位タイで上がってきた宮本勝昌はしかし、この日は米ツアーから帰ったばかりの小平智の話ばかりした。

火曜日に、組み合わせが決まった瞬間から「一緒に回れるのを本当に楽しみにしていた」という。
「久しぶりに見て、感動しました。素晴らしいよ智は。苦しく、厳しい場所でずっと頑張ってきて…。すべてのレベルがまた上がっていると感じた」。

今季はシード落ちでも今度は米二部ツアーから、復活を目指すという小平。
「本人は、また行きたがっているようだから。松山だけじゃない。頑張ってほしい」と散々エールと称賛のあと、やっと自分のゴルフを見返し「僕は智と同じスコアとは思えない内容」と、嘆息した。

ボギーなしの「66」で回り、小平と順位を並べても「僕はへんてこりんなミスしか出ない」と、愚痴しか出ない。
6バーディ獲ったが、「これ以上ないラッキーばっかり」。

満足とはいいがたい内容でも、馴染みのコースで懸命にピンチを拾い、チャンスを獲った。
もちろん、いつだってそうだが、特に「今週はクラブやボールのせいにはできない」。

96年のプロ転向から、ブリヂストン社を代表する契約選手をつとめ続けて25年。
用具使用はもっとさかのぼって「15歳のころからとして…もう35年?」。
日大のアマ時代も含めれば、大会出場は30回近く。
今もバリバリ現役で、シード選手では最年長のホストプロ。

もちろん今週は、来春発売予定という新ボール「ツアーBX」を使い、新ドライバーの「B1」を振る。
「せっかく新しい道具を使わせてもらっている。これでいい結果を出すというのが小さな恩返し」と、心を砕く。
「朝のスタートで、社長のお顔をみたらOB打つわけにはいかない」と、インスタートの10番から会心の当たりで喜ばせ、最後9番パー5もバーディで締めた。

今年序盤は2019年以来のツアー通算13勝目に惜しいのが続いたが”夏バテ”。
でも実りの秋に、ホスト試合で再びのVチャンスをにらむ。
来季は50歳の誕生日を期にシニアツアーへの定着を予定しているから、レギュラーツアーのフル出場は今年で最後。
「ブリヂストンオープンで、優勝できるチャンスも今年が最後と思うから」。
最年長ホストプロが並々ならぬ覚悟だ。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)が運営する公式サイトです。 男子プロゴルフツアーの大会スケジュールや試合のLIVE速報、試合結果、選手のランキングデータの情報はもちろん、各試合の最新ニュースやトピックス等をお届けします。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント