毎日サーフィンして寄付を集めるチャリティー活動の募金額が約7千万円以上に到達

チーム・協会

【© WSL/Dunbar】

慈善団体「SurfAid」によるチャリティーイベント、「MAKE A WAVE」

オッキーことマーク・オクルーポや現役CT選手のイザベラ・ニコルスが参加したことで特にオーストラリアでその輪が広がっていたが、現在は世界規模のイベントになり、日本でも田岡なつみが参加。

なんと!集まった募金額は約70万ドル。
日本円で約7千万円以上と「SurfAid」が当初目標にしていた10万ドルを遥かに上回り、サーフィン史上最高クラスの募金活動に発展している。 オッキーは毎日サーフィンするためにウェーブプールを使用していた。

「MAKE A WAVE」が予想以上に広がった理由とは?

簡単に「MAKE A WAVE」の概要を説明すると9月に毎日サーフィンをして、その際にハッシュタグ#MAKEAWAVEをつけてSNSでシェアすること。

オフショアで最高の日でも、オンショアでフラットの日でも、とにかく海に入るのが第一条件。
公式サイトで登録した後、募金ページを作成してコミュニティで共有して募金を募る。
ハッシュタグ#MAKEAWAVEをつけてInstagramなどのSNSでシェアされたサーフィン記録が世界中に拡散される仕組みだ。

10月6日の時点で20カ国以上、1,279名の参加者が14,707回のサーフィンセッションを行い、732,350ドルの募金が集まっている。

Surflineは、これはサーフィンだけではなく、全てのスポーツの歴史の中でも最も成功したチャリティーの一つと評している。
唯一、アメリカの「Surf Industry Manufacturers Association(通称SIMA)」が運営するWatermans Weekendと呼ばれるサーフィン界で裕福な人々が大金を投じるチャリティーが100万ドル以上の寄付金を集めるが、これは年に一度のイベントである。

今回、「MAKE A WAVE」の募金活動がこれだけ広がった理由はInstagramなどのSNSの普及と共に世界的なサーフィンブームにあると言われている。
新型コロナウイルスの影響で野外でのスポーツが注目される中、少ない道具で健康的に楽しめるサーフィンを始める人が増えているそうだ。

現在、日本で海外からのサーフボードや材料の輸入が遅れているのもそれが一因だ。

「MAKE A WAVE」で集まった募金はインドネシアのメンタワイ諸島などのサーファーに関係がある場所で行われている「SurfAid」の支援に利用される。
「SurfAid」は昨年だけでも医療、清潔な水、衛生、食料の確保などの基本的なサービスを受けることができない5万2千人以上の人々に支援を行っている。

世界銀行の推計によると、2020年のインドネシアで800万人がパンデミックによる経済的ショックで再び貧困に陥ると言われている。「MAKE A WAVE」のような取り組みによって、その推計が少しでも外れることを願うばかりだ。
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