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笑顔を見せる千明(左)と北村【早稲田スポーツ新聞会】

【早大競走部】千明龍之佑×北村光 駅伝シーズン直前特集 第7回 

早稲田大学競技スポーツセンター

早稲田スポーツ新聞会

第7回 千明龍之佑×北村光

【早稲田スポーツ新聞会】取材・編集 朝岡里奈、渡邉里奈

今季は関東学生対校選手権(関カレ)で3位、日本選手権で8位入賞と結果を出し、チームを引っ張った千明龍之佑駅伝主将(スポ4=群馬・東農大二)。一方、北村光(スポ2=群馬・樹徳)はトラックシーズンで思うような結果が出せなかった。ともに群馬出身で高校時代から知り合いだという二人に、トラックシーズンの振り返りと、現在の様子を伺った。

※この取材は9月11日に行われたものです。

「千明さんの一言でチームが引き締まる」(北村)

――まずは他己紹介をお願いします

千明 北村は変わってますね。変わってて、独特のオーラがあります。でもそれが面白いので、結構仲良くしている後輩ですね。群馬出身で高校から仲良かったというのもあって。よくご飯とかをおごらされてます。

北村 普段はゆったりとしてる感じなんですが、走ったら頼れるチームのエースですし、そういう切り替えがすごいなと思います。チームを引っ張ってますし、身近な憧れの存在ではあります。

――仲が良いのですね

千明 そうですね。北村は強く言っても言い返してきたりするので、そこは裏で言われるよりもいいですね。

――高校からの知り合いだったんですか

北村 そうですね。高校の1年生と3年生で1年被っていたので。

千明 都道府県駅伝(都道府県対抗男子駅伝)で中学生の時初めて会って。高校では都道府県は被ってないですが、僕が大学に入って都道府県に選ばれたときにまた北村も
いました。早大もその時に決まっていたので、結構話しました。

――群馬の話はよくされますか

千明 結構北村が群馬の話を始めて、他の人といるときに群馬話とかで盛り上がることはありますね。

――群馬の話というとどういう話をされるのですか

北村 樹徳(高校)の話とか…。

千明 先生の話とか。北村は樹徳の先生の話は結構しますね。

――お二人はよく一緒にジョグをしているイメージがありますが、普段から一緒にいるのでしょうか

千明 そうですね。ジョグもよく行きますし、普段も北村は友達が少ないので、僕がごはんに誘ったりしています。

北村 いやいや。同級生はみんな仲良いですけど、同級生同士でごはんに行くことはあまりないので。

千明 一人で寂しく鍋とか作って食べてるんです。だから誘ってあげます。

――料理をされるんですか

北村 ほどほどに。

千明 結構ちゃんとするよね。

北村 料理の器具を集めるのが好きというか、電子レンジとかあって、部屋でやったりしてます。

――駅伝主将としての千明選手はどういった雰囲気ですか

北村 やっぱりチームのエースですし、千明さんの一言でチームが引き締まるというか。教育実習でいなかった期間は、4年生が結構いなかった時期でもあったのですが、活気がないというか、チームがバラバラになっていたなと個人的には思っていました。でも(千明選手が)帰ってきてからチームが一つになったというか戦う雰囲気になっていたのは感じました。

千明 教育実習中は話を聞いていると雰囲気的にも良くなかったと聞いていて。戻ってきて少し雰囲気が緩んでいたので、そこはしっかり厳しくし直しました。

トラックシーズンを振り返って「4年間で一番いいシーズンだった」(千明)

日本選手権男子5000メートルで8位入賞した千明 日本選手権男子5000メートルで8位入賞した千明 早稲田スポーツ新聞会

――競技の話に移ります。今季のトラックシーズンを振り返っていかがでしたか

千明 トラックシーズンは4年間で一番いいシーズンだったかなと思います。最初の1500メートルから自己ベストを出すことができて、そこからスピードを強化できているという実感も、その1500(メートル)で自信が持てました。そこからしっかり5000メートルも、六大(東京六大学対校大会)と法政(法政大学競技会)で結果を出すことができました。法政のタイム(13分31秒52)は、出せるとは思っていたのですが、しっかり出すことによって自信にもなりましたし、タイムを出すことによって今までにないレース前の余裕が出てきたかなと思います。
 その勢いで関カレも日本選手権もいけたのですが、その後アキレス腱を痛めてしまって、7月は全然走らない期間ができてしまいました。うまくつなげていればホクレン(ホクレン・ディスタンスチャレンジ)もタイムを狙えたので残念でしたが、7月まではうまく走れたシーズンだったかなと思います。

――痛められたのは日本選手権の後だったのですか

千明 そうですね。日本選手権も痛みはあって、テーピングをしていたのですが、それが終わってから悪化して中断した感じです。最初は本当に歩くのも痛くて、だんだん良くなっていったのですが、ジョグを始めてまた痛みが出てという感じで、なかなか取れずに1カ月くらい過ぎてしまいました。

――いつから走れるようになったのでしょう

千明 オフが8月11日までだったので、そのあたりまでは休んでいて12日くらいから走り始めて、菅平に行ってからちゃんと練習を積むようになりました。

――走れない時は補強をしていましたか

千明 そうですね。補強と休養期間だと思ってリフレッシュをしていました。

北村 トラックシーズンは3月の立川ハーフ(日本学生ハーフマラソン選手権)で自己ベストを出してトラックシーズンにつなげるのが目標でしたが、立川であまり良く走れなくて。そこから少し太ももの裏を痛めてしまって、3週間くらいずっと痛くて少し練習メニューを落としていました。
 4月の記録会からあまり調子が上がらなくて、関東インカレも8位で。本当は優勝を目指してましたが最低限という感じでした。そこから6月に結構走り込んで7月の記録会につなげるという感じだったのですが、そこで1500と3000メートルのレースが全然走れなくて。検査に行ったら貧血になっていて、7月終わりくらいまでは体を休めて、8月の合宿からしっかりやったという感じです。

――しっかり調子が上がり切らなかったシーズンだったのですね

北村 そうですね。陸上を始めてから、自己ベストを更新できなかったシーズンが初めてなので、結構厳しいシーズンというか、きつかったです。

――焦りはなかったのですか
北村 今季周りの調子がよくて結果も出ていたので、少し焦りはありました。

――千明選手に伺います。チーム全体として前期を振り返っていかがでしたか

千明 5000メートルも3000メートル障害も1500メートルも、全体的にみんな自己ベストを出せたシーズンで、1万(メートル)も井川(龍人、スポ3=熊本・九州学院)が27分台を出せましたし、全体的に自己ベストを出せたことは良かったと思います。でも関東インカレで全種目で表彰台に乗るという目標は達成できませんでした。逆に順大がそれくらいのことをやっていて、そこは(早大も)みんなが本来の力を出せていれば表彰台に全種目乗れたかなと思ったので、あまり満足できていない部分です。もっといけるということはみんなで話して、駅伝シーズンに入りました。

「トラックシーズンのようなキレを出していきたい」(千明)

――一次合宿から二次合宿、所沢に帰ってきてからの合宿ではどのような目的やテーマで取り組まれましたか

千明 妙高に移ってからはしっかりみんなとやれるメニューが増えていきました。ボリュームも妙高では出すことができたので、半分くらいはできたかなと思います。

北村 妙高と菅平ではポイント練習、きつい練習はカットした部分はありましたが、全体的に見たら8月は結構な距離を走れたので、うまく練習をつなげられれば駅伝シーズンはしっかり走れるかなと思います。

――千明選手はチームと同じ練習に参加できたのが中盤からだったとおっしゃっていましたが、走り込みの部分に関する不安はありますか

千明 合宿ではあまり走り込むことができなかったので、こっちに帰ってきてからボリュームのあるメニューを多く選んだり、ジョグを増やしたりしています。駅伝まで時間がありますし、そこはまだ補えるかなと思っています。今は、スピードはあまり追い求めていないです。

――北村選手は少しボリュームを落としたというのは、けが防止のためでしょうか

北村 貧血明けというのもあって再発しないように、相楽さん(相楽豊駅伝監督、平15人卒=福島・安積)とも相談しながらポイントの量を少し減らしたりしていました。

――合宿の手応えは

千明 みんなより遅れているので、所沢ではしっかり距離を踏んで体を絞っていくことを意識して取り組んでいます。

北村 妙高と菅平で距離はしっかり走れたので、駅伝シーズンに向けたスピード強化を意識してやっています。

――現在の調子はいかがですか

千明 だんだん上がってはいるのですが、まだ絶好調とは言えないのでここから練習を積んでいきたいです。月末に5000メートルがあるので、また徐々に上げていけたらいいかなと思っています。

北村 こっち(所沢)に帰ってスピード練習も増えてきて、スピードの変化もできてきている気がするので、千明さんと同様5000メートルでしっかり走れればいいかなと思います。

――現在のところ秋シーズンに向けての課題や、強化したい点はありますか

千明 やっぱりブランクがある分、体のウェイトが増えているので、まだ絞らなくてはいけないですし、トラックシーズンのようなキレがまだありません。それを出していければ駅伝でも戦えるかなと思います。

北村 月末の5000メートルを皮切りに、出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)、全日本(全日本大学駅伝対校選手権)、最終目標の箱根(東京箱根間往復大学駅伝)にしっかりつなげられればいいかなと思います。

――チーム全体について、今の雰囲気はいかがですか

千明 ケガ人も減って、みんなで行う練習も増えてきているので、雰囲気としては駅伝に向けてだんだん上がってきているのかなという感じがします。出雲駅伝は三つの駅伝の中で一番メンバーが少ないですし、メンバー争いがし烈な駅伝なので、そこに向けた争いや対抗心をみんなから感じます。それは今までにあまりなかったことなので、例年よりも層が厚く、いいことかなと思います。

北村 Bチームから上がってきたメンバーも合流して、一緒にやるメンバーも増えましたし、きつい面での争いが増えてきたので、駅伝に向けてしっかり戦う意識が上がってきたのかなと思います。

――まだ改善できる点を挙げるとすればどんなところでしょうか

千明 僕も含めてですが、主力たちの調子を上げていくことがカギになると思います。そこはまだまだ改善できるかなと思います。

――駅伝について、今の時点で走りたい区間はありますか

千明 特にありませんが、やっぱり出雲は1回も走っていない駅伝ですし、1年の頃は悔しい思い出もあるので、どの区間を走ってもしっかり区間賞を取って優勝したい思いはあります。自分の特性的に、アップダウンのある所や、後半上りのアンカーとかが向いていると思っているので、そこを想定しています。

北村 出雲や全日本は任された区間をしっかり走りたいというのと、箱根はやっぱり去年走った6区で区間賞を目指して走りたいです。

――個人として秋シーズン以降の目標と意気込みをお願いします

千明 個人としてもトラックシーズン、しっかり結果で引っ張ることができたので、秋も主将として結果で引っ張っていければチームもうまくいくと思います。区間賞という結果でしっかりチームを引っ張っていきたいと思います。

北村 5000メートルと1万メートルで、10月、11月にしっかり記録を出して、最終目標の箱根につなげられればいいかなと思います。

――ありがとうございました!

◆千明龍之佑(ちぎら・りゅうのすけ)
2000(平12)年3月3日生まれ。169センチ。群馬・東農大二高出身。スポーツ科学部4年

◆北村光(きたむら・ひかる)
2002(平14)年1月18日生まれ。168センチ。群馬・樹徳高出身。スポーツ科学部2年

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クラブ名
早稲田大学競技スポーツセンター
クラブ説明文

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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