また、また、またルーキーが首位 阿部未悠が65

チーム・協会

【<Photo:Toru Hanai/Getty Images>】

 2020-21シーズンJLPGAステップ・アップ・ツアー第19戦『2021 中国新聞ちゅーピーレディースカップ』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)が9月23日、広島県廿日市市・芸南カントリークラブ(6,530ヤード/パー72)で開幕。ルーキーの阿部未悠が7アンダーで首位に立った。2打差の5アンダー、2位タイはステップ2勝の鈴木麻綾、地元広島県出身の小川陽子、石川怜奈が続いている。
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 430ヤードのパー4。第1打を左ラフへ外した。そして、第2打がグリーン手前のバンカーへ飛び込んだ。残り25ヤードのバンカーショットも寄せきれない。2メートルの微妙なパーパットだった。「連続バーディーの後だから、良い流れを切りたくない。集中した。パーセーブ、うまくいきましたね」。ホッと胸をなでおろす。

 好調の要因はパッティングだろう。「グリーンのコンディションがすごくいい。とてもきれいで、ボールの回転も抜群。スタッフの皆さんのおかげで、プレーしてすごく気持ちが良かった。ありがとうございます」と感謝のメッセージを伝え、「グリーンが固くて速い。下りのラインは、本当に軽く振れるだけでボールが転がる。3パットがないのも、奇跡のような出来事」。ノーボギー、65をマークした。

 6月の最終プロテストで合格。JLPGAツアー2試合、ステップ・アップ・ツアーは今回で2戦目の出場だ。「最終プロテスト合格がゴールではありません。まだスタートラインにも立っていません」と前置きした。さらに、「今は推薦で試合出場です。月並みですけど毎試合、一生懸命にプレーしています」と続けている。

 ステップではこの2試合、ルーキーの岩井姉妹が優勝。93期生の連勝を飾った。「岩井さん姉妹の優勝は、本当にすごいなぁと感じています。あすのテーマは最終組の緊張感を楽しみながらプレーすること。今回が20歳最後の試合だし、週明けの27日、いい誕生日を迎えたい」という。その表情には日々、ステップアップーという輝きが宿っている。
(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)
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