<国内男子ゴルフ>初日2位! 京都・宇治に泊まる小林伸太郎が10円玉のご利益ゲット

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【こうして、ここに乗っけて……平等院のご利益、出ました!】

「パナソニックオープン」 9月23日ー26日
城陽カントリー倶楽部(京都府)6967yard/ Par72 ▼23日・大会初日

平等院の鳳凰堂からコースまで車でわずか10分ほど。
地元・京都が誇る世界遺産のほど近く。
まだお参りもしないのに、ご利益をもらった選手が好発進だ。

プロ13年目の小林伸太郎が、3シーズンぶりのシード復活をかけて初日から好位置につけた。

4メートルを沈めた後半最後の5番など、4つのパー5ですべてチャンスを沈めるなど計6つのバーディを奪った以上に自分を褒めたいのがボギーなしのラウンドだ。

「ピンチのホールもパットがすごく入った」と、終盤の8番パー4ではきわどい3.5メートルのパーパットも「ス…っと打てた」と喜んだ。

水曜日で練習ラウンドを頼んだタイのクロンパからハンドダウン気味のアドレス姿勢を正して、左手首を伸ばして構えるようにアドバイスを受けたのがまず一つ目。

その後、続けて練習場で、メーカーのスタッフさんから教わった「10円玉レッスン」が、開眼の二つ目だ。

「5円でも、100円でもなんでもいいんですけど今回は10円でした」と、パターヘッドのフランジと呼ばれる部分にまるでお供えするみたいにコインを乗っけ、切り返しの瞬間にそれを落とす練習を繰り返すとストロークのテンポが良くなると聞いて即、実践。

コインが落ちていいタイミングはあくまでも、パターを引いて戻すその一瞬のみ。
「インパクトでもダメ。コインが落ちないのはもっとダメ。コースで2時間、ホテルに帰って1時間半。プロゴルファーの心理として翌朝のスタート前に確認するより前の日に全部済ませてやっておく」と、猛特訓。

おかげで、音で正確なストロークを知らせる精密な練習機器でもつかめなかった感覚が、本番前に体得できた。

「これで結果が出たら、お返しは20円でいいよと言ってくれて」と、非常に安上がりな好ダッシュが切れたが10円をあなどるなかれ。

5つ後輩に松山英樹がいる東北福祉大3年時の2007年に日本アマ制覇。
プロ転向7年目の2015年に初シードに入ったが、初優勝は飾れないまま17年に陥落して現在の賞金ランキングも復活圏内にはまだまだ遠い69位。

「もうシーズン終盤に入ってきて、この2,3試合で頑張らなきゃいけない。楽しく、喜びすぎず、あと3日、自分の納得できるゴルフがしたい。それが目標です」。

今週の宿は奇しくも10円玉に刻印された京都府宇治市の平等院近く。
「帰ったら、行っとかなくちゃ?!」。
お礼参りできっとご利益倍増だ。
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