前途有望か!? ドレフォン産駒に注目!
【20210904札幌11R札幌2歳S_ジオクリフ】
しかし、産駒最初の重賞制覇が芝1800mとなったのは意表を突かれた。いい意味で予想を裏切ったと言えるのではないだろうか。そこで、今回はドレフォンの血統やここまでの産駒成績、その他ストームバード系種牡馬について調べた。データの分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。
【ジオグリフの5代血統表】
JRAで産駒が活躍したストームバード系種牡馬
■表1 【JRAで産駒が活躍したストームバード系種牡馬】
ヨハネスブルグは京阪杯を連覇したネロや、今年のキーンランドCを勝ったエイティーンガールを輩出。また、スタチューオブリバティはワンダーリーデル、アクティブミノルと重賞ウイナーを出している。今年の鳴尾記念で重賞初制覇を果たし、宝塚記念でも2着と好走したユニコーンライオンは父がNo Nay Neverという外国馬。聞き慣れない種牡馬だが、父がScat Daddy、その父はヨハネスブルグなので、ストームバード系ということになる。こうしてストームバード系全般を見ると、産駒はダートや芝短距離に適性がある傾向だ。しかし、ユニコーンライオンのように芝中距離で活躍している馬もいる。
ジオグリフの母アロマティコはJRAの芝で6勝、その内5勝が1800〜2000mだった。重賞では12年秋華賞3着、13年エリザベス女王杯3着、14年クイーンS2着などの実績を残した。この母親の強い影響を受けて、ジオグリフも芝中距離に適性がある可能性もある。
ドレフォン産駒の生産者別成績(9/12開催終了時点)
■表2 【ドレフォン産駒の生産者別成績(9/12開催終了時点)】
ドレフォン産駒の芝距離別成績(9/12開催終了時点)
■表3 【ドレフォン産駒の芝距離別成績(9/12開催終了時点)】
ドレフォン産駒のダート距離別成績(9/12開催終了時点)
■表4 【ドレフォン産駒のダート距離別成績(9/12開催終了時点)】
文:小田原智大
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ