■「ANAオープン」 9月16日ー19日
札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース（北海道）7063 Yards / Par 72▼ 19日・大会最終日

賞金1位は死守したが、星野陸也は「今晩は眠れない」。
3バーディを奪って迎えた後半。同組のビンセントに3打差の2位で折り返した途端の10番が悔やまれる。

「ティショットをドライバーで打って、行くなら右林。左は絶対行っちゃだめ」と、避けたつもりが、まんまと左へ。
「そこから焦っちゃって。いつもならもう少し安全に行くのに、頭の悪いミスをした」と、グリーン奥に落とした2打目は、ゴロゴロと傾斜を転がり落ちた。
「100％行っちゃいけないところ」。

OBしたわけでも、ロストボールでもないのにトリプルボギーを叩いた。
「”素トリ”だもんな…」と、長身を折り曲げてがっくしだ。

「そこから失点を取り戻すのに必死になって」と、冷静さを欠いたまま、次の11番で今度はボギー。
わずか2ホールで、一気に4失点で戦線から脱落だ。

「ああ、まったく…」と、溜め息。
「ゴルフは難しいなあ」と、実感。
「ここから行かないといけないところでビンセントに余裕を持たしてしまった」と、大反省だ。
「もうちょっといい優勝をしたかった。悔しいなあ…!」と熱くなっているうちに、不思議とだんだん気持ちが晴れてきた。

「次は切り替えて、楽しく!!　徐々に調子もよくなってきて、優勝争いも積み重ねてきているので次は優勝目指して頑張ります」。
立ち直りの速さが持ち味だ。