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母を目標にし母を超え、新しい自分に出会う 大山千広

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満30歳未満(9月1日時点)の勝率上位者たちによって争われるヤングダービーは、プレシリーズとしてイースタンヤング&ウエスタンヤングが設けられており、東西の覇者と前年度優勝者に優先出場権が与えられている。今回8回目を迎えるが、女子レーサーの優勝戦進出者はひとりしかいない。浜名湖の第5回大会(優勝は関浩哉)優出6着だった大山千広(福岡支部25歳)【写真2枚とも】である。

ボートレーサーだった母・大山博美さんに憧れ選手の道に進んだが、養成期間は苦しいことが多かったという。
そんなとき、助けになったのが「母からの手紙」。見えない未来に向かって努力すること、差し迫る課題に押しつぶされそうになる状況を体験している者のことばは重い。
母と娘の絆は、こうしてますます強くなっていった。

しかし、母・大山博美さんはいう。
「乗り方やレースへの向き合い方を教えたこともあったんですが、途中からやめました。私たち世代には無理だと思うことを、できると信じてやろうとしたからです」。

「新しい旋回方法があるはず」という志向は無謀にも思えたが、その意志は固いと感じたのだ。
さらに、「険しい顔」をして勝負に臨むのでなく、「涼しい顔」をして困難を克服しようとしている。
その志や姿を母・博美さんは頼もしく感じ、見守ることにしたのだ。
深い絆のカタチだろう。

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そんな見守りも助けとなり女子第一人者となった大山千広は、2019年の蒲郡レディースチャンピオン優勝などこれまでV15としているが、決して順風満帆なわけではない。いまフライング禍のさなかにいる。

2020年後期 F1
2021年前期 F2
2021年後期 F1
2022年前期審査期間 F1

スタート事故に悩まされているように「みえる」のだ。

それでも、「心配は尽きませんが、そういうことに負ける人ではないと思っています」と母・博美さんは決然という。
つまり、現状を苦境と捉えていないのだ。
ここにも絆が存在する。
「愛情」は当然だが、その背景にある「信頼」は美しい。
それは、「新しい自分」との出会いにつながっていると信じたい。

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