祝・予選通過 勝みなみ、上方修正へ

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第41戦『日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』(賞金総額2億円・優勝賞金3,600万円)大会第2日が9月10日、茨城県常陸大宮市・静ヒルズカントリークラブ(6,680ヤード/パー72)で行われた。この日も好調をキープしたのは勝みなみ。70にまとめ、通算8アンダーで首位を守った。2打差の通算6アンダー、2位タイは木戸愛、大山志保など5人が続く。また、稲見萌寧は通算4アンダー、10位タイ。渋野日向子、小祝さくらは通算イーブンパー、38位タイから決勝ラウンドで巻き返しを狙う。
(天候:晴れ 気温:26.7℃ 風速:3.3m/s)
《グリーン=スティンプ:11 3/4フィート コンパクション:22.5mm》

 上方修正のコメントは、聞く立場にとっても心地よい。勝みなみは自身へ向け、「予選通過おめでとう、と言いたい。すごくうれしい。残りの2日間もプレーできることに感謝をしたいです」。

 3年連続予選落ちが、いつも頭の隅にこびりついていた。今回はオフの時から入念に準備を重ねる。そして、第2日も4バーディー、2ボギーにまとめ、通算8アンダーで目標をクリアした。

 それだけに、あすからの決勝ラウンドでは優勝争いへ転じる。しかし、気負いなど少しも感じられない。いつも以上に自然体。そんな印象を受けた。「きのうもトップへ立っているという意識はありません。とにかく、きょうは忍耐のラウンド。ショットが右にいく傾向があり、ちょっと気持ちが悪い。それでもバーディーがとれています。いいパーセーブもできた。まぁ、良しとしましょう」とおおらかに構えている様子も、従来と違う点だろう。

 さらに、パッティングのしぶとさを発揮。「18番で1メートルを外したのを除けば、悩んでいたのがうそのようでした」。ピックアップすると、4番の手前4メートル、6番はピン横8メートルを沈めた。パー3の15番、手前6メートルも見事。

 心技体の充実は明らかだ。加えて、公式競技は何としてもコレクションへ加えたいところだろう。「優勝はもちろんだけど、3年のシード権がいただけるところが魅力です。それも、10年以内に好きな時に行使できる。海外へ挑戦して、帰国したときに使う。素晴らしい制度だと思います」と、目を輝かせた。

 チャンスは突然、しかも予期しなかったときに訪れる。努力を重ねて、大一番を迎えただけに、準備は整っている。(中山 亜子)
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