深いラフで上昇 大山志保、コースへ感謝

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 静ヒルズカントリークラブ(茨城県)第2日

 中盤までバーディーラッシュ。大山志保は6バーディー、ノーボギーの内容だった。ショットの切れ味が際立つ。5番では、8Iの第2打がスーパーショット。ランが出て、ピン20センチにつけて流れをつかまえた。

 「2番の1.5メートル、続いて3番は8メートルのバーディーです。ロングパットが決まるとやはり気持ちがいい」と振り返る。理由は、「素晴らしいコースでプレーできるから」とスタッフへ感謝を伝えた。

 それだけに、11番のダブルボギーが痛い。「第1打がラフへ。ライが逆目で、うまくリカバリーすることができなかった。集中していなかったのかもしれない」と、反省の言葉が飛び出す。

 というのは、コンディションが難しいほど、集中力が高まる特性があるからだ。「風が強い日のプレー。また、ラフが深くて長かったりすると、静かに燃えてくる。深いラフが大好きです。技術の鍛練にもなるでしょう」。向上心、探究心はますます旺盛になってきた。

 若手の台頭が目立っている。それだけに、ベテランの頑張りがよりクローズアップされる要因になるのだろう。すなわち、相乗効果。「私は、大きな故障を乗り越えることで、あきらめないーというメンタルを鍛えた。クラブが振れない状況でも、絶対に現実から逃げようとは思わなかった」という。

 ひと息ついて、「人生を振り返った時、決断が正しかったと思いたい。そんな経験を毎日重ねて、きょうまできた」。遠くを見るような目でほほ笑んだ。今大会は、2016年の2位タイがベストフィニッシュ。「勝敗のことなど、まったく考えていない。でも、今回は日に日に体調が良くなっている感じがする」。

 ゴルフは当然ながら、人生とも向き合いながら、精いっぱいの日々を過ごす。これが、プロフェッショナルだ。第2日を終わり、通算6アンダー。(中山 亜子)
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