首位スタート勝みなみ 今大会へロックオン

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【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第41戦『日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』(賞金総額2億円・優勝賞金3,600万円)が9月9日、茨城県常陸大宮市・静ヒルズカントリークラブ(6,680ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日、素晴らしいスタートを披露したのは勝みなみ。6アンダーで首位に立った。2打差の4アンダー、2位タイは濱田茉優、菊地絵理香。稲見萌寧が2アンダー、11位タイにつけ、渋野日向子、小祝さくらはイーブンパー42位タイからジャンプアップを狙う。
(天候:曇り 気温:21.8℃ 風速:1.5m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/2フィート コンパクション:22mm》

 強烈なロケットスタートを披露するはずだった。しかし…。6アンダーで首位に立った勝みなみは、「15番までは完ぺきなプレー。それだけに、上り3ホールが残念です」と反省のコメントから会見をスタートした。

 悔やんだのは16番、1メートルのバーディーチャンスを外したこと。「悔いが残りまくっています。切れそうで切れないライン。迷いがあって…。切れると判断したけど、残念です」と唇をかんだ。

 というのは、理由がある。今大会は4回目の出場。ところが、過去の3回はいずれも予選落ちを喫した。「苦手というわけではない。3年連続で調子が悪いときに、この試合が巡ってくる」。ただし、手をこまねいているわけにはいかない。9月へ向けて、トレーニングなどを続け、態勢を整えてきた。

 「セッティングが難しい。ラフが長いし、グリーンが速い。対応力を試されていることを痛感する。その点でいえば、きょうは楽しんでプレーができた。いいスタートを切れても、気は抜きません。目先の目標は予選通過だし、あすはひとつでもスコアを伸ばしたいです」と気を引き締める。

 プロ日本一決定戦。クラブセッティング等も入念に検討した。3Wを抜いて、4Iを加えたのはスペシャルといえるだろう。「パー3が長い。通常のツアーなら、5Iでオッケーでも今回の8番などがいい例でしょう」と解説した。

 その8番、この日はティーイングエリアが後方で4Uを使用。5メートルからバーディーを奪った。難ホールを攻略して勢いがつく。4連続バーディーの離れ業だ。さらに、飛距離アップも大きな武器となっている。「プロになってツアー初優勝から、1Wで20ヤード、アイアンが10ヤードは飛距離が伸びた」。進化を示し成績を残すことで、さらなる頂を目指す。

 結果を的確に分析し、内容にこだわるのはさらなる可能性を追求するためだ。「阪神タイガースも頑張っています。だから、私も」と締めくくり、第2日の飛躍と絶対、予選通過を誓った。(宮崎 善秀)
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