秋競馬開幕! 秋華賞トライアル・紫苑S分析
【 2017/9/9 中山11R 紫苑ステークス(G3) 1着 16番 ディアドラ(1番人気)】
人気別成績
■表1 【人気別成績】
なお「1番人気の馬券圏外敗退」と「8番人気以下からの好走」が同時に起きた昨年は稍重馬場で、勝ち時計2分2秒1。他の4回は良馬場で、優勝馬の走破タイムは2分を切っていた。
枠番・馬番別成績
■表2 【枠番・馬番別成績】
前走クラス別成績
■表3 【前走クラス別成績】
前走G1からの好走馬
■表4 【前走G1からの好走馬】
また、7頭中3頭はオークス5着以内かつ紫苑S1番人気。この「オークス5着以内+紫苑S1番人気」を満たす馬は【1.1.1.0】。「オークス5着以内+紫苑S2番人気以下」だった馬は【0.0.0.2】で、昨年のマジックキャッスルが6番人気4着、そしてウインマイティーが2番人気で6着に敗退した。残る4頭は本競走5〜7番人気。表1にあった5番人気以下の好走馬6頭中4頭はこのオークス組から出ており、いずれもオークス掲示板外から巻き返している。
前走オークス以外からの好走馬
■表5 【前走オークス以外からの好走馬】
前走着順・タイム差別成績(前走オークス以外)
■表6 【前走着順・タイム差別成績(前走オークス以外)】
前走の着順・タイム差についてみると、前走で2勝クラスを勝ってきた馬は【1.0.1.2】複勝率50.0%。1勝クラス1着なら、2着に0.5秒以上の差をつけていれば【1.1.0.1】同66.7%になる。
前走で敗れていた馬は、1着馬から0.1秒差以内なら複勝率37.5%と優秀だ。しかし0.2秒差以上で敗れた馬は【0.1.0.27】同3.6%止まり。唯一2着に食い込んだ昨年のパラスアテナは、前走・ラジオNIKKEI賞で1番人気に支持されていた。重賞で1番人気に推されるほどの馬でなければ、前走では負けても接戦に持ち込んでいることが好走条件だ。
以上、重賞昇格後の紫苑Sの傾向をまとめてみた。前走オークス組が中心になるレースだが、今回1番人気以外なら5〜7番人気とやや穴っぽい馬が多く好走していることがポイント。オークス以外の組なら、前走時のタイム差もみて取捨を考えたい。
ライタープロフィール
浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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