〜東京五輪日本代表選手が続々登場!新たな目標に向け、9.98スタジアムでスタートを切る〜【アスリートナイトゲームズイン福井】大会レポート
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新型コロナウイルス感染症の新規感染者が全国的に増加し、多くの陸上競技会が開催を見合わせることを余儀なくされている状況下、ANGでも実施の可否について慎重な検討がなされたそうですが、万全の対策をとったうえで開催することに。観戦についても、人数の制限、出場競技者との触れ合いや声を出しての応援を禁止するなど、感染防止のためにいくつかの条件を設けながらも、有観客での実施に踏み切りました。
第1回の開催当時から、競技者から注目を集め、「一度出てみたい」と高く支持されていることを証明するかのように、今年も多くのトップアスリートが集結。「東京オリンピック後の最初の試合」に、この大会を選んだ代表選手も多く、2017年にこの競技場で日本人初の100m9秒台突入を果たした桐生祥秀選手(日本生命、当時東洋大学)を筆頭に、小池祐貴選手(住友電工)、山下潤選手(ANA)、佐藤拳太郎選手(富士通)、高山峻野選手(ゼンリン)、城山正太郎選手(ゼンリン)、津波響樹選手(大塚製薬)、鶴田玲美選手(南九州ファミリーマート)、齋藤愛美選手(大阪成蹊大学)、青山華依選手(甲南大学)、石川優選手(青山学院大学)、青木益未選手(七十七銀行)と、「東京2020オリンピック」日本代表選手の12名が顔を揃えました。
好コンディションに恵まれ、複数の日本記録や歴代上位記録が続出した過去2大会に比べると、今回は、朝から厚い雲が垂れ込め、招待の部(9.98CUP)が始まる直前には通り雨にも見舞われる気象状況。この影響で、雨は上がって気温は27〜28℃台に下がったものの蒸し暑さが増し、さらにホームストレートが向かい風基調となる条件下での競技となり、残念ながら日本新記録のアナウンスを聞くことはできませんでした。しかし、各種目で熱戦が展開され、会場へ足を運んだ観客を魅了しました。
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“アスリート桐生祥秀”としては、まず、3組上位2着+2の決勝進出条件で行われた予選の第1組に登場。1.1mという向かい風のなか10秒36で1着通過を果たしました。大会最終種目として行われた決勝は、序盤を先行される滑りだしとなりましたが、スムーズな加速をみせると、難なくリードを奪い、10秒18(0.0)で快勝。この結果が評価され、大会MVPにも選出されました。
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日本選手権で苦しんだアキレス腱痛をはじめとして、室内シーズンから、いくつかの故障に見舞われながら過ごすことになったオリンピックイヤーを振り返って、「ケガなく過ごすことの大切さ」を痛感するとともに、「万全の状態で勝負をしたい」と感じたという桐生選手。まずは例年同様に、しっかりと休養期間をとって、その間に来季に向けての戦略を立て、冬季鍛錬期のトレーニングへと向かっていくことになります。「まずはしっかりとケガをしない身体をつくりたい。パリ(次のオリンピック)といわず、来年、再来年と世界選手権が続くので、1つずつ、その全部で活躍できるようにしたいきたい」と意欲を見せました。
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文・写真:児玉育美(JAAFメディアチーム)
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