【浦和レッズニュース】興梠がゲスト参加、西も感心の指導…小学生なら誰でも応募できるレッズの「サッカー塾」

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【©URAWA REDS】

 今年6月で開講3年目を迎えた浦和レッズのサッカー塾。呼び名を変えた小学生向けのスクールではあるが、多くのJクラブが展開しているそれとは、中身がかなり違う。

 サッカー塾のヘッドコーチを務める福島智紀が、大原サッカー場のフットサルコートで練習の準備をしているときだった。

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 クラブハウスの近くで散歩していた西大伍がおもむろに置かれたバランスボードに目を向けると、ふと足を止めて、話し掛けてきた。

「これは誰が使うものなのですか」

 福島が小学生向けのトレーニングで使用することを説明すると、「それはとてもいいですね」と感心するように頷いていた。

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 西自身も一本歯下駄を履いて動く、同じようなトレーニングをしていることもあり、興味を持ったのだろう。サッカー塾でも一本歯下駄に模したお手製の道具を使い、自然な体重移動を身につける訓練をしている。

「この道具を足にはめ、踏ん張って動こうとすれば、転んでしまいます。理屈を伝えるのは難しいのですが、地面をぽんと蹴って動き出す感覚を養ってもらいたい。

 足の裏(拇指球)に力を入れて、どしんと地面を蹴ってしまうと、だめなんです。力を抜いて走ることが大事になります」

 サッカー塾と聞けば、主に技術を教え込んでいるイメージを抱くかもしれないが、レッズの取り組みはまるっきり異なる。むしろ、重きを置くのは、スムーズな体の使い方と動かし方の習得である。

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「筋力に頼らない動きを教えています。アスリート能力を高めるためのトレーニングです」

 良いお手本は興梠慎三だ。前線で相手ディフェンダーに体を当てられても巧みにポストプレーをこなし、球際では無類の強さを誇る。

 ある日の練習に、その興梠が顔を見せたことがある。

「これはいい機会だと思い、子どもたちの前で、本人に質問したんです。なぜ、球際で負けないのか。心がけていることはありますかと聞くと、予想どおりの答えが返ってきました。『力を抜くことです』って。やはり、踏ん張ってはいないんですよ」

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 日頃から塾生たちには「ヒザを抜く」という言葉で説明し、コンタクトプレーのときに力を抜くことを意識させているため、興梠の言葉を聞いた小学生たちは納得の表情を浮かべていた。

 ヨーロッパで活躍している選手たちのプレーを見ても、塾生たちはあることに気づくようになった。

「(バルセロナの)フレンキー・デ・ヨングもヒザを抜いていましたね、と。ただ、すごいではなく、なぜすごいプレーを出せているのかを理解できるようになっています。

 実際にヒザを抜く(力を抜く)と、パスもドリブルもシュートもうまくなりますから。体の動き方を変えれば、プレーも変わることを実感してもらいたい。それを続けていくことで、5年後、10年後に差が出てくると思います」

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 現在、塾生の対象は小学生。U8(1・2年生)、U10(3・4年生)、U12(5・6年生)と3クラスの編成となり、原則的に各カテゴリーの定員は20人。

 応募多数の場合は抽選で、セレクションは行っていない。少年団およびクラブチームに所属している選手でも参加できる。門戸は誰にでも開かれているのだ。

 現場で教える加賀雅士アシスタントコーチは言う。

「経験のあり、なしも問いません。実際にレベル分けもしていません。少しでもうまくなりたいという向上心を持っている選手に来てほしいと思います。

 他人と比較するのではなく、昨日の自分よりうまくなることを目標にしてもらいたい。みんなそれぞれが頑張るという集団の空気をつくり、指導しています」

 いまの自分を変えたいキッズには、ぴったりかもしれない。

(取材/文・杉園昌之)

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著者プロフィール

浦和レッドダイヤモンズ

1950年に中日本重工サッカー部として創部。1964年に三菱重工業サッカー部、1990年に三菱自動車工業サッカー部と名称を変え、1991年にJリーグ正会員に。浦和レッドダイヤモンズの名前で、1993年に開幕したJリーグに参戦した。チーム名はダイヤモンドが持つ最高の輝き、固い結束力をイメージし、クラブカラーのレッドと組み合わせたもの。2001年5月にホームタウンが「さいたま市」となったが、それまでの「浦和市」の名称をそのまま使用している。エンブレムには県花のサクラソウ、県サッカー発祥の象徴である鳳翔閣、菱形があしらわれている。

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