末脚比べを制する馬は!? 新潟2歳Sを分析!
【2021/6/19 東京5R 新馬戦 1着 11番 アライバル】
新潟2歳S出走馬の前走距離別成績(過去10年)
■表1 【新潟2歳S出走馬の前走距離別成績(過去10年)】
前走1400〜1600m組の前走脚質・上がり別成績(過去10年)
■表2 【前走1400〜1600m組の前走脚質・上がり別成績(過去10年)】
前走1400〜1600m組の前走コース別成績(過去10年)
■表3 【前走1400〜1600m組の前走コース別成績(過去10年)】
前走中京芝1400m組は、2勝2着2回3着1回で連対率33.3%・複勝率41.7%と非常に優秀な成績だ。一方、前走中京芝1600mは、1勝3着1回で勝率・連対率9.1%はやや低い。ただ、中京芝は1400mも1600mも最後の直線距離(412.5m)は同じなので、1600m組が良くない理由はわからない。例えば、東京芝コースの最後の直線距離は525.9mだが、1600m組と1400m組を比較した場合は、明らかに前者の方が成績はいい。前走左回り・芝1600m組は、総じて有利と認識してみたい。
前走1400〜1600m組の人気別成績(過去10年)
■表4 【前走1400〜1600m組の人気別成績(過去10年)】
【結論】
それでは今年の新潟2歳Sを占っていくことにする。出走予定馬は表5の通りだ。
今年の新潟2歳S出走予定馬
■表5 【今年の新潟2歳S出走予定馬】
特にアライバルはC.ルメール騎手が騎乗予定なので、上位人気に支持される可能性が高そうだ。デビュー戦の東京芝1600mは稍重馬場で時計はかかったが、単勝1.8倍の人気に応えて快勝した。このレースで2着に下したプルパレイは、次走新潟芝1600mの未勝利戦を1分33秒3(良)の2歳レコードで制している。また、母クルミナルは15年の桜花賞で2着。半姉ククナ(父キングカメハメハ)は20年アルテミスS2着と、血統的にマイル重賞で活躍が期待できるというのもセールスポイントだ。
オタルエバーはデビュー戦の新潟芝1600mを4馬身差で完勝。逃げて上がり3ハロン2位をマークするという内容で、後続を寄せ付けなかった。ただ、今回も逃げるとは限らないし、もしかすると差しに回る可能性だってある。コース経験を生かし、上位争いに食い込めるかに注目だ。
文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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