真夏の熱戦・小倉記念を制する馬は?
【2020/8/16 小倉11R 小倉記念(G3) 1着 3番 アールスター】
人気別成績
■表1 【人気別成績】
ハンデ別成績
■表2 【ハンデ別成績】
年齢別成績
■表3 【年齢別成績】
前走クラス・距離別成績(JRA平地競走のみ)
■表4 【前走クラス・距離別成績(JRA平地競走のみ)】
前走クラス別で好走馬が多いのは中央G3組で、3着以内馬30頭中18頭。好走確率は3勝クラス組が高い。また前走距離別の成績をみると、同じ2000m戦に出走していた馬が【9.5.7.66】と3着以内馬30頭中21頭を占め、好走確率や単複の回収率も優秀だ。好走確率が高い距離短縮馬は登録がないため、前走2000m戦出走馬を中心に据えたい。
前走着順別成績(3勝クラス・中央G3のみ)
■表5 【前走着順別成績(3勝クラス・中央G3のみ)】
【結論】
小倉記念は前走で同じ2000m戦に出走していた馬が3着以内馬30頭中21頭を占めている(表4)。今年の登録馬で該当するのはアールスター、イロゴトシ、ショウナンバルディ、モアナアネラの4頭だが、本稿執筆時点の想定ではイロゴトシとモアナアネラは出走を回避する模様だ。
残る2頭のうちショウナンバルディはハンデ53キロ以上(表2)、4〜5歳(表3)、前走3勝クラスかG3(表4)という条件をすべて満たす。昨年の本競走は3勝クラス13着からのステップで7着に敗れたが、今回はここ3走3、2、3着と安定しており、昨年を大きく上回る結果を期待していいだろう。前走G3で3〜5着(本馬は七夕賞3着)だった馬の連対がない点だけは少々気がかりだ(表5)。
アールスターは昨年の本競走優勝馬。年齢をひとつ重ね6歳になったことは減点材料になるが、前走G3組は3〜5着馬より掲示板を外していた馬のほうが連対まで届く可能性が高く、七夕賞11着からの一変が期待できる。
その他は距離延長馬になるが、距離延長で好走した5頭中4頭は本競走6番人気以下だったため、穴っぽい馬に注目したい。4〜5歳馬・ハンデ53キロ以上の中から、3勝クラスで2着以下(表5)だったグランスピードやモズナガレボシあたりがおもしろそうだ。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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