【東京オリンピック】6日目モーニングセッション 選手コメント(男子110mハードル準決勝・男子やり投予選)

日本陸上競技連盟
チーム・協会

【アフロスポーツ】

8月4日(水)陸上競技6日目のモーニングセッションは男子十種競技の100mからスタート。日本からは男子110mハードル準決勝に金井大旺選手(ミズノ)、泉谷駿介選手(順天堂大学)、男子やり投予選に小南拓人選手(染めQ)が出場しました。各選手競技終了後のコメントをご紹介いたします。

【アフロスポーツ】

◎金井大旺(ミズノ)
男子110mハードル 準決勝2組 8着 26秒11(+0.1)

できる限り修正してきたのだが、最後のスピードが上がってきた部分で自分の弱さが出たかなと思う。昨日(の予選の前半で)自分の持ち味を全く出せずに、スタートからすべてのハードルまでブレーキ動作を含めながら走っていたので、そこを修正してきた。中盤くらいまではいい感じで進めたのだが、スピードが上がってきて、(脚を)回さなければいけない部分で(動きが)不安定になっていたなかで、右側の選手が出てきて、そこで腕をもっていかれてバランスを崩し、そこで耐えきることができなかった。
後半、不安定になったときもしっかりと前半のリズムを保てるのも実力。強い選手は耐えきれるが、僕は耐えきれなかった。それも実力不足のうちだと思っている。
(転倒後、棄権するなどレースから)離脱する選択肢はなく、ゴールするという選択肢しか僕にはなかった。
(フィニッシュラインに向っていたときは)「自分の挑戦が終わってしまったな」という、すごく悔しい気持ちだった。でも、こういう無観客のなかでも拍手があって、温かさを感じた。
この挑戦に向けて、本当に自分の最大限の準備をしてきた。とても悔しい気持ちだが、こういう結果であっても、実力があれば通過できるレースだった。自分はやっと戦えるレベルまで来ているかなと感じてはいたが、まだ世界の壁は厚かったなと思う。

【アフロスポーツ】

◎泉谷駿介(順天堂大学)
男子110mハードル 準決勝3組 3着 13秒35(-0.1)

今は「現実を受け入れられない」という気持ち。フィニッシュ直後は、「(プラスでの通過範囲内に)入ったかな、入っていないかな」という気持ちだった。エイトライン(決勝進出ライン)はわかっていたので、タイムを見た瞬間、ちょっと足りないというのがわかった。そのときはもう、なんともいえない気持ち、(頭の中が)真っ白だった。
(最初の2台でハードルをぶつけてからは)どうにか上げていこうと思ったのだが、その焦りが中盤以降に出てきて、(動きが)崩れてしまったように思う。スタートから1台目のところは、あまり記憶はないのだが、ホロウェイ選手(アメリカ)がすごい早かったことは覚えている。
落ち着いていこうと思っていたが、横に見えてしまったので(自分の走りだけを考える)集中が切れてしまったところはあったと思う。(ぶつけたあとは)焦りはして、「ヤバい」とも思ったがここからしっかりと上げていけばいけると思っていた。しかし、ちょっと足りなかった。
(決勝進出まで0.03秒を、どう感じているかの問いに)あとちょっとに見えて、まだまだ遠いなと感じている。13秒0台や1台をアベレージで出す選手とは、まだまだ差があると思った。どんなに失敗しても13秒2台を出せるような、絶対的な強さを求めてやっていきたい。

【アフロスポーツ】

◎小南拓人(染めQ)
男子やり投 予選B組 9位 78m39

初めてのオリンピック、緊張もありながら楽しめる感じもあった。これからに繋がるかなと思う。
(A組の結果から)自己ベストよりも遠い距離が予選通過ラインになると思った。それをあまり意識しすぎると力んでしまうので、なるべく力まないようにと考え、意識しながらも頭の片隅において、自分のできる最大限のことをやろうとした。
自分の思っていた投げが、きれいにできなかったが、そのなかで78m(39)という記録は、(投げが)悪いなかではよかったのかなと思う。しかし、もう少し投げたかったというのが本音である。
この経験が今後に繋がるかどうかは自分次第になるが、まずこの舞台に立つことができたのは、自分の努力だけでなく、いろいろな人の支えだったり応援だったりがあってのこと。皆さんに御礼を言いたい。
「いつも通りやろう」と心掛けていたが、それでもやっぱり世界のトップの選手たちを目の前にすると、どうしても緊張してしまうなと思った。その部分は、今後に繋げていこうと思う。来年の世界選手権や次のパリオリンピックを目指して頑張っていきたい。


文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:アフロスポーツ

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