レジェンドの系譜を継ぐ男、デパウル

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【(C)Atlético de Madrid】

かつてバレンシアでプレーしたロドリゴ・デパウルがラ・リーガ・サンタンデールに帰ってきた。この夏、ウディネーゼからアトレティコ・マドリーに移籍したアルゼンチン代表MFは、先日行われたコパ・アメリカでも活躍した新シーズンの注目選手だ。

アルゼンチンのラシン・クルブ出身で、2014年に20歳でバレンシアへ加入した。初挑戦のラ・リーガ・サンタンデールでは結果を残せなかったが、ラシンへの復帰を経て移籍したウディネーゼでは素晴らしい実績を残してきた。

昨季はいずれもセリエAトップのレガテ(マークをかわすドリブル)122回、デュエル勝利数289回、被ファウル数126回、そしてリーグ2位の10アシストを記録。アルゼンチンに28年ぶりのタイトルをもたらしたコパ・アメリカではリオネル・メッシと共に重要な役割を担い、ブラジルとの決勝ではアンヘル・ディマリアの決勝ゴールをアシストしている。

20歳で加入したバレンシアでは結果を出せなかった 【(C)LaLiga】

アトレティコと5年間の契約を結んだのは、悲願のタイトル獲得から2日後のことだ。クラブが彼の獲得を発表したのは7月12日の19時3分。これはクラブが創立した1903年を意識しての計らいであり、アトレティコが歴史と伝統を重んじるクラブであることを物語っている。

そしてその歴史には、多くのアルゼンチン出身のレジェンドたちが関わってきた。その筆頭はアトレティコのユニフォームを着て172試合を戦ったディエゴ・シメオネ現監督に他ならない。2011年からチームを率いる指揮官は、先日クラブとの契約を2024年まで更新している。

他にもホルヘ・グリファ、ルベン・アジャラ、セルヒオ・アグエロといったアルゼンチン出身の選手たちがアトレティコで一時代を築いてきた。昨季のラ・リーガ・サンタンデール優勝においては、デパウルと共にコパ・アメリカを戦ったアンヘル・コレアが重要な役割を果たした。

アトレティコで一時代を築いたアグエロ。今季バルセロナの新戦力としてラ・リーガ復帰を果たした 【(C)LaLiga】

キャリア最高の状態でワンダ・メトロポリターノにやってきたデパウルは、アトレティコでも1年目から先発の座を勝ち取るつもりだ。加入時に発した以下のコメントからも、溢れ出る自信を感じ取ることができる。

「とても嬉しいよ。ラ・リーガ王者の一員となる責任の重さは理解しているつもりだ。この移籍は自分のキャリアにとって大きな一歩となる。しかもコパ・アメリカを制した直後の今は、あらゆる期待に応えられる自信がある。自分はフットボール狂だし、以前スペインでプレーしたこともあるのでアトレティコのことはよく知っているよ」

本人が言う通り、バレンシア時代に44試合に出場したデパウルはラ・リーガ・サンタンデールのことをよく知っている。そして後にイタリアで築いた実績は、彼がトップレベルで成功するための気概とタレントを持っていることを証明している。

昨季のアトレティコは3ー5ー2のシステムで多くの試合を戦った。デパウルはキャプテンのコケらと共に、中盤の3ポジションでプレーすることになるだろう。インサイドハーフのポジションから多くのゴールに絡んだマルコス・ジョレンテの活躍は良い模範となるはずだ。

連覇を目指す王者アトレティコが獲得したデパウルは、その活躍次第で今夏最大の大型補強となる可能性を秘めている。

【(C)Atlético de Madrid】

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