スーパーレディーへ大変身 高橋彩華は猛暑が味方

チーム・協会

【<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>】

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第36戦『楽天スーパーレディース』(賞金総額8,000万円・優勝賞金1,440万円)大会第2日が7月30日、兵庫県加東市・東急グランドオークゴルフクラブ(6,568ヤード/パー72)で行われた。1イーグル、5バーディーの65をマークした高橋彩華が、通算13アンダーで単独首位。1打差の12アンダー、2位は吉田優利。さらに、11アンダー、3位に西郷真央が逆転を狙う。今大会は同ツアーで公式競技を除く、初の主催試合。永遠に称えられる第1回チャンピオンを目指す、スリリングな攻防が展開されている。
(天候:晴れ 気温:30.2℃ 風速:2.3m/s)
《グリーン=スティンプ:11フィート コンパクション:23mm》

 耐えた。高橋彩華が通算13アンダーへスコアを伸ばす。猛暑とはいっても涼しげな表情で淡々とプレーをする姿が超人的。さて―。「寒いより、暑い方がいい。おそらく、今大会は今年一番の暑さでしょうね」と、話している。

 ものは、考えようだ。夏を味方にすればアドバンテージに変わる。すなわち、忍耐力。この日も集中力が途切れることがなかった。「ショットが安定している。これといってピンチがない。チャンスで、3つぐらいかなぁ。取りこぼしたのは…」と説明している。

 インスタートの前半、3バーディーを奪取。ハイライトは後半、4番からの3連続バーディーだろう。パー5の4番、残り230ヤードの第2打を3Wで2オンへ成功した。そして、20メートルのイーグルパットを鮮やかに決める。さらに、5、6番では第2打の8Iが際立った。それぞれ2メートルへ。楽々とバーディーである。

 「バーディーはすごくうれしい。でも、それ以上に2日間連続でノーボギーのラウンドが良かった」。振り返ると、今大会以前で猛暑、酷暑がクローズアップされたのは2週前のGMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップだ。実は、この3日間もノーボギーラウンドを記録。耐えに耐え抜いた。

 抜群の安定感で今年、好調をキープ。その理由を、「パーオン率が高いことが私の長所のひとつです。おかげで、大きなトラブルに見舞われることがありません。安定につながっていると思います」と分析した。

 となれば、やはりJLPGAツアー初優勝へ、今度こそと気合が入らないわけがない。最終日、最終組でVへチャレンジするのは5回目。「失敗をたくさんしてきた」とひと息ついて、「少しでもいいプレーをしたい。頑張るしかありません。楽しく」と、落ち着いた口調で締めくくった。

 これまでとの違いは、どっしりと構えている様子。さらには、最終日が日曜日ではなく、土曜日ということだ。「ちょっと練習をして、ホテルで昼寝をします」。スーパーレディーへ大変身するため、体力回復を最優先する。(鈴木 孝之)
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