ホステスVを目指す渡邉彩香 64のロケットスタート

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【<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>】

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第35戦『大東建託・いい部屋ネットレディス』(賞金総額1億2000万円・優勝賞金2,160万円)が7月22日、北海道札幌市・滝のカントリークラブ(6,578ヤード/パー72)で開幕した。ホステスVを目指す、渡邉彩香がスーパープレーの連続で8アンダーの首位。7アンダー、2位に全美貞がつけた。帰国第2戦で注目が集まる渋野日向子は2アンダー、21位タイ。
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《グリーン=スティンプ:11 1/2フィート コンパクション:24mm》

 所属先の大会で優勝を飾る。ホステスVは、ある意味プロフェッショナルの鑑といえるかもしれない。渡邉彩香が第1日、64と自身2位の好スタートを切った。8バーディー、ノーボギーのラウンドは今大会へかける意気込みの表れだろう。

 「シーズンを通し、もっとも頑張りたいトーナメント」と常に語っている。ただし、16年を最後に、3年連続で予選通過の屈辱。「私の調子が上がらない時も、励まし続けてくださった。今年こそ、結果を残して恩に報いたい」と、かみしめるように話した。

 この日はショットの精度に加え、パッティングがさえた。10番からスタート。好調のバロメーターになる、4つのパー5ですべてバーディー奪取に成功した。16番、8メートルのロングパットを沈めたシーンは、ギャラリーへ強烈なインパクトを与えたことだろう。後半も、ミドルパット、ロングパットを次々とカップイン。久しぶりにダイナミックなプレーを堪能した。

 「この数試合、調子が上がってきました。ただ、パッティングがいまひとつで、今回は根本的なことを見直したことがよかった」という。抜群の飛距離に加え、ショートゲーム、パッティングも得意なオールラウンドプレーヤーである。少し気が早い気もするが、決勝ラウンドの2日間、4番はドラコンホール。30万円の賞金もかかっている。当然、「狙っています」とも。

 ホステス優勝は過去8試合あり、5人が達成している。16年以来の快挙をパーフェクトVで飾ったら、どんなに格好良いことかー。

(鈴木 孝之)
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