電撃の直線芝1000m戦! アイビスサマーダッシュを分析する

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【2021/5/23 新潟11R 韋駄天ステークス 1着 6番 タマモメイトウ】

新潟、函館の2場開催となる今週は日曜に新潟競馬場で直線芝1000m重賞のアイビスサマーダッシュが行われる。夏の新潟競馬を彩る名物重賞で、スタートからゴールまで息が入る間のないスピード勝負が繰り広げられる。今回のデータde出〜たでは、2016年以降近5年のアイビスSDの結果から今年狙えそうな馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

アイビスSD近5年の3着以内馬一覧

■表1 【アイビスSD近5年の3着以内馬一覧】

表1はアイビスSD近5年の3着以内馬一覧。近5年すべて良馬場で行われており、勝ちタイムは53秒8〜55秒1とバラついている。16〜18年は勝ちタイムが54秒前後で上位馬の上がり3Fも32秒前後と速いのだが、近2年は上がりが掛かっている分だけ勝ちタイムも遅くなっているようだ。

性齢別では牝馬が昨年のジョーカナチャンら3勝。毎年1頭は牝馬が3着以内に入っている。なかでも5歳牝馬が毎年馬券に絡んでいるのが特徴だ。牡馬ではライオンボスが一昨年1着、昨年2着と連続好走。また、ラインミーティアやナインテイルズといった7歳馬の健闘も目立つ。

人気順では1番人気馬が【3.2.0.0】で一昨年のライオンボスら3勝、連対率100%と安定している。2番人気馬は【1.2.0.2】で昨年のジョーカナチャンが勝利し、連対率・複勝率60%。以下、8番人気馬【1.0.1.3】、9番人気馬【0.0.2.3】でともに複勝率40%と健闘している。1・2番人気の好走が目立ち、2ケタ人気の激走はなかった。

アイビスSD近5年の枠番別成績

■表2 【アイビスSD近5年の枠番別成績】

表2は枠番別成績。勝ち馬5頭はいずれも4枠より外の枠から出ており、8枠は18年ダイメイプリンセスら2勝。連対率・複勝率もトップの8枠は、昨年は馬券には絡めなかったものの15番人気メイショウカズヒメが4着と、人気薄でも上位に入る可能性はある。逆に内の1〜3枠からは一昨年2着のカッパツハッチしか好走していない

開幕週といえども、内ではなく4枠から外、特に8枠に入った馬には注目しておきたい。

アイビスSD近5年の年齢別成績

■表3 【アイビスSD近5年の年齢別成績】

表3は年齢別成績。出走数最多の5歳馬が昨年のジョーカナチャンら3勝をあげており、連対率27.3%・複勝率36.4%と優秀。3着以内馬8頭中6頭は牝馬だった。他では4歳馬、7歳馬が1勝ずつ。出走数こそ少ないが、3歳馬は2・3着1回ずつで複勝率は50%と高い。好走した2頭はともに牝馬だった。

なお、6歳馬からは連対馬が出ておらず、3着1回のみと不振傾向にある。

アイビスSD近5年の前走レース別成績

■表4 【アイビスSD近5年の前走レース別成績】

表4は前走レース別成績。今回と同じ直線芝1000mのオープン特別・韋駄天S組が一昨年のライオンボスら3勝をあげており、3着以内馬は8頭と過半数を占めている。昨年は1・2着馬が該当しており、18年を除いて2頭ずつ3着以内に入っている。直線1000mという特殊条件の中、前走で同じコースを経験していることが大きいのだろう。次いでCBC賞組が16年ベルカント、18年ダイメイプリンセスと2勝をあげている。

勝ち馬は以上の2レースから出ていた。3歳重賞の葵S組は18年2着ラブカンプーが好走。他では3着に条件戦組から3頭好走している点には注目しておきたい。

アイビスSD近5年の前走着順別成績

■表5 【アイビスSD近5年の前走着順別成績】

表5は前走着順別成績。黄色で強調したように前走で連対を果たした馬が好成績をあげている。前走1着馬は昨年の2・3着馬が該当しており、複勝率53.8%。前走条件戦組で今回3着に好走した3頭は、いずれも前走を勝利していた。前走2着馬は連対率・複勝率80%と非常に高い。韋駄天S組も前走1着【1.2.1.0】、前走2着【1.2.0.1】と前走連対した馬が安定して好走していた。

今年の新潟芝1000m戦の枠番別成績

■表6 【今年の新潟芝1000m戦の枠番別成績】

最後に表6は今年の新潟芝直線1000m戦の枠番別成績。これまで6レース行われ、6枠から外が大半の5勝をあげている。6〜8枠の馬が全3着以内馬18頭中14頭を占めており、複勝率もそれぞれ非常に高い

唯一3枠から勝利したのが韋駄天Sでのタマモメイトウで、2〜5着を7・8枠の馬が占める中で中団から差し切っている

<結論>

今年のアイビスSDの出走予定馬(7/21時点)

■表7 【今年のアイビスSDの出走予定馬(7/21時点)】

今年の出走予定馬は表7のとおり。
枠順はまだ発表されていないが、期待値が高そうな馬を挙げていきたい。

まずは今年の韋駄天Sを勝利したタマモメイトウ。芝直線1000mは前走が初めてだったが、ライオンボスやカッパツハッチといった1000m実績馬を破って勝利している。3枠からスタート後に外ラチに向かって走り、ゴール寸前で差し切った点も評価。56秒5という勝ちタイムの遅さ、斤量が前走から3キロ増の56キロ、といった点から前走がフロック視されるようなら、逆に面白いと見る。

3歳馬からは牝馬のオールアットワンスが有力。前走の葵Sは好位から脚を伸ばして3着。先行できるスピードがあり、斤量は前走から3キロ軽い51キロ。外枠に入るようならかなり有望だ。

穴なら5歳牝馬のジュランビル。前走小倉芝1200mの3勝クラス・マレーシアCは3着。ただ、2走前が東京芝1800mで、大幅距離短縮、直線の長いコースから小回りと条件が大きく異なる中での好走は価値が高い。元々ファンタジーS、フィリーズRで3着と能力のある馬。今回初の直線1000mで上位争いしてもおかしくない。

なお、上位人気が予想されるライオンボスは近2走が見せ場なく、表3で示した不振傾向の6歳馬。3歳馬モントライゼは近2走先行できていない点が気にかかる。

文:ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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