サマー2000シリーズ第2戦・函館記念を分析する
【2020/5/10 新潟11R 新潟大賞典(G3) 1着 9番 トーセンスーリヤ(10番人気)】
単勝オッズ別成績
■表1 【単勝オッズ別成績】
ハンデ別成績
■表2 【ハンデ別成績】
年齢別成績
■表3 【年齢別成績】
前走クラス別成績
■表4 【前走クラス別成績】
前走G3、G2からの好走馬
■表5 【前走G3、G2からの好走馬】
前走オープン特別からの好走馬
■表6 【前走オープン特別からの好走馬】
対して前走函館組の9頭は掲示板外に敗れていた馬が大半で、3着以内だったのはツクバアズマオー1頭のみ。5着以内馬もこれに加えイケトップガンしかいない。前走が函館のオープン特別だった馬について前走着順別成績を調べると、5着以内に入っていた馬は【0.1.1.28】複勝率6.7%、6〜9着は【1.4.1.17】同26.1%、そして10着以下【0.1.0.6】同14.3%。前走函館のオープン特別組なら、そこで6〜9着だった馬をまず狙いたい。
【結論】
表5にあった通り、函館記念は前走G2〜G3組の好走確率が高い。今年の登録馬で該当するのは5頭だ。このうちG2組2頭は前走目黒記念の出走馬。アイスバブル(55キロ)は今年の目黒記念こそ8着も、2019〜20年の同レースで連続2着があり表5の条件をクリアする一方、好走確率が低い6歳馬(表3)。もう1頭のディアマンミノル(54キロ)はG2で青葉賞11着が最高だが、こちらは好成績の4歳馬というプラス材料がある。どちらもハンデは「買い」(表2)のため、2頭とも馬券候補として問題なさそうだ。
G3組は3頭おり、こちらは3頭揃って6歳馬。このうちワセダインブルー(54キロ)は重賞連対実績を持たないことが減点材料で、重賞を勝っているトーセンスーリヤ(56キロ)とバイオスパーク(57キロ)は成績ひと息のハンデ56〜57キロ。G2組とG3組の比較ではG3組に減点材料が多く、G2組のほうが馬券に絡む確率は高そうだ。
2020/5/10 新潟11R 新潟大賞典(G3) 1着 9番 トーセンスーリヤ(10番人気)
オープン特別組で前走芝1800mかつ、他場で馬券圏内か函館で6〜9着(表6)だった馬は巴賞組の2頭。ジェットモーション(5歳・54キロ)、ドゥオーモ(8歳・53キロ)はどちらも年齢、ハンデとも問題なく、上記G3組の3頭より上位の評価をしても良さそうだ。
ただ、これらの各馬は恐らくほとんどが人気薄になる。表1本文で触れたように過去10年の優勝馬は10頭中9頭が単勝4.8倍から9.6倍から出ており、上記7頭からここに入る馬がいるとすればトーセンスーリヤだろうか。6歳馬やハンデ56キロの馬は好走確率こそ低いものの、それぞれ2頭、3頭が優勝しているため、実際にトーセンスーリヤの単勝オッズがこのゾーンに入るようなら有力な1着候補としたい。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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