【新日本プロレス】7.25東京ドームでIWGP世界ヘビーに挑戦!飯伏幸太に直撃!

チーム・協会

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

「映画『ゴジラvsコング』Presents WRESTLE GRAND SLAM in TOKYO DOME」7月25日(日)17時〜 東京ドーム大会のメインイベントで、鷹木信悟の持つIWGP世界ヘビー級王座に挑戦! 

“初代王者”飯伏幸太は、同級生の“第3代王者”鷹木に何を思うのか? さらにオリンピックと同時期開催となる東京ドーム大会への思い入れにも言及!

撮影/中原義史


【重要なお知らせ】7月25日(日)東京ドーム大会は、予定通り開催!

■「映画『ゴジラvsコング』Presents WRESTLE GRAND SLAM in TOKYO DOME」
7月25日(日) 15:00開場 17:00開始 ※第0試合は16時開始予定
東京・東京ドーム
※7月12日(月)以降に関しては、ローソンチケットのみの発売となります

東京ドームに関しては、ボクのほうが慣れてるんじゃないかなと。

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――さて、飯伏選手。7月25日(土)東京ドーム大会でのIWGP世界ヘビー級選手権が間近に迫って来ましたが、年初の1.4&1.5東京ドームとは、また異なるお気持ちでしょうか?

飯伏 そうですね。東京ドームは、去年も1.4、1.5と出ましたけど、今年に関しては両方ともメイン、メインと、2回もメインイベントをやることができました。去年は、1.4だけでしたけど。

――そう考えると、相当な場数を踏んでいますね。

飯伏 東京ドームに関しては、ボクのほうが慣れてるんじゃないかなと。

――鷹木選手も過去、東京ドーム大会に3度出場してますけど、メインイベントは初となります。その経験値の差はけっこう大きいかもしれないと。

飯伏 そうかもしれないですね。東京ドームは会場の響きとかも違いますし。声が出せない状況での東京ドームというのも経験してますし。

――ここ数年、数々の修羅場をくぐってきたたくましさを感じますね。

飯伏 去年の東京ドーム2連戦というのが大きかったかもしれないです。もちろん『G1 CLIMAX』でも2連戦は経験してますし、そういう大きい舞台に立ってるという点で、ボクの中では有利なのかなとも思います。とくに空間を把握する能力というのは、実は重要だと思うので。

――東京ドームを含めた大舞台の経験には、一日の長があるというか。

飯伏 そう思います。

オリンピックの始まる時期にも重なって、そしてボクのキャリア18年目の年に開催される……自分のタイミング的にはベストなんじゃないかと思いますね。

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――あらためて、東京ドームで鷹木選手とのIWGP世界ヘビー級王座戦が組まれたことは、ご自分の中でどのように捉えていますか?

飯伏 まず、そもそも東京ドームは5月から延期になったじゃないですか。だから本来なら、ボクは東京ドームのメインには立てなかったというか。

――予定通り、東京ドームが5月29日に開催されていれば、第2代王者のウィル・オスプレイ選手のIWGP世界ヘビーにオカダ・カズチカ選手が挑む王座戦がメインのはずでした。

飯伏 その“第2代”がベルトを返上したので、大阪城ホール(6月7日)でオカダ・カズチカvs鷹木信悟という新王者決定戦が組まれ、ここでまさかの鷹木信悟が勝つという……。

――目まぐるしい展開の末に、鷹木選手が新王者になりました。

飯伏 ただ、そもそも東京ドームが延期じゃなかったら、どうなってたんですかね? 今回の試合は、そういう偶然の偶然の産物というか。

――いろんな偶然が重なり合って、ここにたどり着いた感じで。

飯伏 ええ。しかもオリンピックの始まる時期にも重なって、そしてボクのキャリア18年目の年に開催される……。自分のタイミング的にはベストなんじゃないかと思いますね。

――くしくも今回は世界的ビッグイベントの真裏になりましたね。

飯伏 いや、ボクの中ではこっちが“表”なので。こちらがメインです!(キッパリ)。

――あくまで表がプロレスだと。

飯伏 ええ。ただ、べつにオリンピックに対抗したいわけじゃなく、むしろ“共有”したいんです。みんなが「オリンピック、オリンピック」って言ってますけど「プロレスというモノもあるよ」ってことを、世界中に広めるチャンス。まさにボクがずっと言ってきたことがここで実現する、のかもしれない。

――飯伏選手は昔から「プロレスをもっと広めたい」と公言してましたよね。

飯伏 まさにその自分が言ってきたことを、ここで実現できるかもしれない。そういう意味でも最高の舞台ですね。

――絶好の機会が到来したと。

飯伏 いろんな国の人々が会場に来るのは難しそうですけど、この時期に「新日本プロレスの大会が東京ドームでやっている」というのは世界の人に知ってほしいですね。きっと気になる人はいるんじゃないかなって、ボクはちょっと思ってるんですけど。

(鷹木とは)おたがいのスタイルは全然違うんですけど、“わかりやすい同士”のプロレスだと思います。だからこそ、広めやすいんじゃないかと。

【新日本プロレスリング株式会社】

――その東京ドームのメインで戦う相手が鷹木選手ということについては?

飯伏 そこももちろん大事です。なぜかというと、彼はとてもわかりやすいプロレスをするので。

――誰にも伝わりやすい強烈なインパクトがありますよね。

飯伏 当たって、投げて、吹っ飛ばして、元気があって。誰が見てもわかりやすくて、おもしろい。そういう戦いと、自分のアクロバティックな戦い、おたがいのスタイルは全然違うんですけど、“わかりやすい同士”のプロレスだと思います。だからこそ、広めやすいんじゃないかと。

――ファイトスタイル的にも相性がいいと。

飯伏 でも、おたがいに「俺たちの試合で広めようね」ではないんです。そこはあくまで戦いなので。

――そういう意味で、いろんなお膳立てが整ったというか。

飯伏 そうですね、こんな偶然はないですよ。東京で夏季のオリンピックをやるのが57年ぶりらしいですし、次やるときは……。まあ、ボクはまだ生きてますかね? 150歳まで生きる予定ですし、次の東京オリンピックのときの東京ドーム大会もボクがメインを張ろうと思います(笑)。

彼の経験値が、新日本でも十分に通用したっていう、それだけのことだと思います。ただ、「それにしても……」という気持ちはありますね。

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――あらためて飯伏選手にとって鷹木信悟という選手は、どんな存在なんでしょうか?

飯伏 これまた偶然ですけど、鷹木信悟は同い年で同じ2004年デビュー。そういう存在は、おそらくプロレス界で一人しかいないんですよ。

――同い年でお二人と縁の深い内藤選手は、少し遅くて2006年デビューなんですよね。

飯伏 そうなんです。同い年のレスラーは業界に何人かいるんですけど、デビューも同じ年というレスラーは鷹木信悟の他に思い当たらなくて。

――ちなみに鷹木選手は2018年10月に新日本マットに登場した頃から、「一番意識してるのは、飯伏幸太」と発言されてたんですよ。

飯伏 その発言は「なんでなんだろう?」と思いますけどね。新日本には、内藤さんやオカダさん、いろんな選手がいる中でなぜボクなのか、気になります。本当の本音はなんなのかなって。

――そこは飯伏選手がおっしゃったように、鷹木選手も同い年で共に2004年デビューというのを意識されてるのかと。

飯伏 なるほど、なるほど……。

――今年上半期、鷹木選手は『NEW JAPAN CUP』で決勝でオスプレイ選手に敗れ準優勝、5.4福岡のIWGP世界ヘビー級王座戦でオスプレイ選手に敗北と、後一歩で振るわなかったものの、見事に新王者決定戦でチャンスをものにして新日本の頂点に君臨したというか。

飯伏 ただ、そこに関してはなんか……。ボクはちょっと違和感がありますけどね。

――違和感というのは?

飯伏 ボクはIWGPにたどり着くまで、けっこう苦しみましたから。

――たしかに今年の1.4でIWGPヘビーを初戴冠するまで、かなり時間がかかりましたよね。

飯伏 もう、いろんなことを思い出しますよね。『NEW JAPAN CUP』に優勝して、『G1 CLIMAX』も優勝して、やっと“最強”のベルトに手が届いて……。ジュニアの頃から考えたら2009年の『BEST OF THE SUPER Jr.』の初参戦、12年前まで遡りますからね。

――自分は12年がかりで頂点に手が届いたと。鷹木選手も同じくジュニアからスタートしましたが、3年とかからずIWGP世界ヘビー戴冠を成し遂げました。

飯伏 正直、ジュニアの頃からヘビーでしたよね。「ヘビーに対抗できるな」っていう能力を最初から持っていて。それは彼がそこまでにやってきたことが正しかったっていうことだと思います。

――鷹木選手も数々のリングで実績を積み重ねてきましたし、それが実を結んだというか。

飯伏 ボクの知らない彼の経験値が、新日本でも十分に通用したっていう、それだけのことだと思います。ただ、「それにしても……」という気持ちはありますね。

――それにしてもトントン拍子すぎますか。

飯伏 ええ。「苦しみを味わってないだろ」っていうか。

――自分に比べると順風満帆に見えてしまうと。

飯伏 その“苦しみ”の部分を味わってほしいですね。そういう意味でも、今回は鷹木信悟には負けられないし、負けたくないです。

「シカトをかましやがった」発言? そこは、そのままです、ボクはシカトをかましました(笑)。

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――鷹木選手とは昨年の『G1』公式戦(10.7広島)でシングル初対決。最後は飯伏選手のカミゴェを正面から受け止めた鷹木選手が、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを炸裂して勝利を収めました。

飯伏 ボクはリーグ戦っていうのは「考えて計算して、いい試合を」っていうよりも、たくさんある試合の中の一つだと思ってたんですよ。ただ、昨年の鷹木戦は広島のメインイベントだったし、自分の中のMAXを出しました。初シングルで気合いも入ったし。そこで負けてる借りも、今回はありますね。

――ただ、その『G1』の試合後、飯伏選手が『G1』優勝、IWGP世界ヘビーと結果を残す中、敗北を喫した鷹木選手の名前を挙げなかったことに「シカトをかましやがった」という発言もされていて。

飯伏 フフフ。そこは、そのままです、ボクはシカトをかましました(笑)。

――鷹木選手としては「なぜ俺を挑戦者に指名しなかった?」と言いたかったんでしょうけど。

飯伏 それは「苦しみを味わったら指名しますよ」という感じです。

――先ほどのお話につながるわけですね。

飯伏 たしかにボクは『G1』で負けてますけど、「指名する相手はあなたじゃないですよ」と。鷹木信悟は“苦しみゲージ”がまだ2〜3ポイントくらいしかないので。ボクは一時期、120ぐらいまでは貯まってたんで(笑)。

――もちろん鷹木選手も様々な壁を超えてきたと思うんですが、元気ハツラツキャラもあって、苦しみが伝わりにくい部分はあるかもしれないですね。

飯伏 そうですね。苦しみが感じられないです(笑)。

――この「元気ハツラツ」という言葉は、3.21仙台の『NJC』決勝のオスプレイvs鷹木のときに、解説として放送席についた飯伏選手が、東スポの岡本記者と言い出した気がします。

飯伏 まあ、去年くらいからコッソリ、「ハツラツおじさん」と呼んでましたけどね(笑)。岡本さんとどっちが先に言い出したかは忘れましたけど。だって、鷹木さんって、どう見ても“そっち”じゃないですか。龍がどうこうとかじゃなくて。

――“THE DRAGON”というより“ハツラツおじさん”のほうがふさわしいと。

飯伏 ええ。しかも、あんな元気いっぱいの同い年は見たことないですから。

――飯伏選手もアラフォーには見えないコンディションを保ってますけど。

飯伏 同い年で見た目が若い人とかはいますけど、根本からあんなにいつも元気な人は鷹木信悟しかいないですよ。そもそも、ボクの元気と鷹木さんの元気は種類が違う気がします。ボクの場合はもっと意味不明な元気というか……。

――たしかに、飯伏選手は突発的にメーターを振り切る感じの元気というか。

飯伏 鷹木さんは誰が見ても、プロレスを知らない人が見ても、「あのおじさん、メチャクチャ元気だね!」ってなると思うんですよ。たぶん、ヤングライオンよりハツラツとしてるんじゃないですかね。

――いまや鷹木選手もご自身で「ハツラツ」という言葉を多用してますから。

飯伏 気に入ったんですかね、「ハツラツタイム」っていう言葉もありましたし(笑)。

(解説席の鷹木が)たまたま自分の目に入って「いるんだ!」となって、その時に自然と出た言葉ですね。だから、あの言葉は本当の本心です。

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――あと、飯伏選手が4.4両国でのオスプレイ選手とのIWGP世界ヘビーの防衛戦の直前、3.30後楽園の試合後にマイクで「彼(オスプレイ)のこともリスペクトしてる。でも、足りないものはまだたくさんあります。“その部分を持ってるヤツ”が、そこにいますけど」と、その試合の解説を務めていた鷹木選手を見る場面がありました。

飯伏 いやー、それからまさかこんな早く、鷹木戦が実現するとは思わかったですよ。

――飯伏選手としては、その時点から鷹木選手のことは強く意識していたと?

飯伏 もちろんです。正直な話、あの日は鷹木さんが偶然、放送席に座ってたんです。それでたまたま自分の目に入って「いるんだ!」となって、その時に自然と出た言葉ですね。だから、あの言葉は本当の本心です。

――あらかじめ言おうと考えていたものではないと。

飯伏 ハイ。キャリアを積んだ人間しかわからないモノを、鷹木信悟が持ってるのは事実なんで。オスプレイはたぶん、キャリアでいうとボクたちと8年くらい差があると思うんですよ。

――たしかにオスプレイ選手は2012年デビューですね。

飯伏 ボクらがデビューした2004年頃って、わりとプロレス界がまだメチャクチャだったんですよ。プロレス団体にもよるかもしれないですけど、まだまだ理不尽がまかり通ってた時代というか、たとえば黒いモノも、先輩が「白」といえば「白」と言うしかないような。

――メチャクチャなものを一回飲み込む必要があった時期だったと。

飯伏 ええ。そういうものも含め、鷹木さんはボクと同じキャリアでいろんな経験をしてるはずなので。あと、ボクも鷹木さんもいろんなモノを見てきてますしね。

――たしかにお二人とも、さまざまなリングで経験値を高めてましたよね。今回、他団体出身の二人が新日本の頂点のベルトを懸けて、東京ドームのメインを飾るわけですが、ここに関しては?

飯伏 どうですかね、そこに関しては……。ボクは団体は違えどプロレスラーはプロレスラーであり、いい選手が新日本に自然と集まってると思ってるので。それは外国人選手も同じですよね。AJスタイルズだっていいレスラーだからベルトを巻いたわけで。

――外国人選手は新日本育ちという概念はあっても、生え抜きどうこうではないですね。

飯伏 だから、生え抜きがどうとかそういう部分に関しては、いまはとくに何も感じないですね。

――ただ、ここ数年で他団体出身の選手がトップ戦線で普通に活躍するようになり、今回のIWGP世界ヘビー級選手権はその一つの到達点になる気もします。

飯伏 こっちとしては違和感はないですけど、どうなんですかね? 逆にボクが聞きたいですね、新日本の選手たちに。

――なるほど。生え抜きの選手たちがどのような感情を持ってるのかは、わからないと。

飯伏 まあでも、ボクの場合、キャリアの中で一番長く上がってる団体が新日本プロレスになってきてるんで。

――たしかにそうなんですよね。

飯伏 だから、逆に鷹木さんには、“外敵感”があるというか。「入ってきたな」みたいな(笑)。

――鷹木選手が新日本に初登場したのは2018年10月両国大会でした。内藤選手が連れてきた“新しいパレハ”として登場したわけですが、あの時はどう受け止めましたか?

飯伏 「ああ、なるほど。鷹木信悟か」と思いましたね。……ただ、ボクは選手として、鷹木信悟をメチャクチャ認めてるんですよ。凄く好きなファイトスタイルだし、自分がプロレスファンだったら絶対に応援してると思いますし。でも、なんて言えばいいのかな、“色が違う”というか。

――色が違う?

飯伏 L・I・Jの色とも違う感じでしたよね。コレは伝わるかわからないですけど、ちょっと前の全日本プロレスっぽいというか。ボクからすると全日本とか、かつてのWAR(1992年7月に、天龍源一郎が旗揚げした団体)の匂いがしました。

――なるほど。鷹木選手は天龍源一郎さん(引退)にも師事してますので、そういった影響はあるかもしれないですね。

飯伏 あとはファン時代に大仁田(厚)さんが好きだったみたいで。新日本以外にいろんなものに触れて、何かしら影響を受けてきたんでしょうね。

警戒するのは、やっぱりあの“ハツラツ”ですよ。ただ、あのハツラツは脅威と同時に、彼の“弱点”でもあるのかなと。

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――最初に出会った頃の鷹木選手の印象は?

飯伏 一番最初は、ドラゴンゲートで出会ったんですけど、二人ともデビュー1年くらいだったと思うんです。ただ、その時点で彼は10年選手みたいに堂々としてましたよ。もちろん見た目は若いんですけど、佇まいは落ち着いていて。人前に慣れてる感じがして、凄いなと思いましたね。

――そして、巡り巡って新日本の東京ドーム大会のメインで対峙するわけですが、相手のどのあたりを警戒されますか?

飯伏 警戒するのは、やっぱりあの“ハツラツ”ですよ。ただ、あのハツラツは脅威と同時に、彼の“弱点”でもあるのかなと。あのハツラツの部分を突いていきたいですね、ツンツンしたいです。フフフ。

――鷹木選手といえば、最初から最後まで勢いが止まらないイメージですが、そのあたりについては?

飯伏 そういうフィジカル的な面はすべて揃った選手だと思います。ボクと同じ年代だとジェフ・コブか、鷹木信悟かというくらいに。

――オリンピアンのコブ選手と並ぶくらいの身体能力を持っていると。

飯伏 まあ、コブはパワーに振り切りすぎてる部分もあるので、総合点でいうと鷹木さんかなとは思います。スピード、スタミナ、パワー。あとはプロレスに対する考え。総合点で言ったら鷹木信悟ですね、だからいまの位置にいるのかなと思いますし。

――王者に駆け上がるだけの要素をすべて備えているわけですね。

飯伏 あとは鷹木さんが大きなケガをしてる記憶もなくて。キャリアが17年にもなってくると、何かしら身体に出てくるんですけど、それが彼にはないんですよね。そこはあの人の強みかなと。

――コンディション管理も抜群だと。

飯伏 ボクはやっぱり蹴りすぎたり飛びすぎたりして、足首や節々に来てる部分はあるので。それは普通、これくらいのキャリアを重ねてるレスラーならあたりまえで、そこをテクニックで補うものなんですけど、鷹木さんはもうフィジカルだけでいけるというか。そこは脅威ですけど。ただ、こっちは“穴”も見つけてるので。

――それが先ほどいった“弱点”の部分ですか?

飯伏 ハイ。とくにハツラツの部分ですね。ハツラツには“いい面”と“悪い面”があるというか……。まあ、ここについてしゃべるのは、これくらいにさせてください。

――あとは当日、蓋を開けてみてのお楽しみということで。それでは最後にあらためて、ファンに向けて鷹木戦への意気込みをお願いします。

飯伏 今回、ボクにとっては今年3回目の東京ドームのメインとなります。くしくもオリンピックというタイミングですし、世界中にプロレスを発信していければ。この試合で、もっともっとプロレスを広めていきたいですし、これを期にプロレスを観てくれる人が増えればいいなと思ってます。

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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