2歳世代最初の重賞競走・函館2歳Sを分析する
【2020/7/18 函館11R 函館2歳ステークス(G3) 1着 13番 リンゴアメ(10番人気)】
人気別成績
■表1 【人気別成績】
前走クラス・タイム差別成績
■表2 【前走クラス・タイム差別成績】
ただ、未勝利戦組でも2着馬に0.3秒以上の差をつけてきた馬は【1.2.0.5】連対率37.5%をマークしており要注意。一方、新馬戦組は2着馬を0.6秒以上離す快勝を収めた馬や、同タイムの接戦を制してきた馬の好走確率が高い。
なお、JRA勢だけで見ると、性別では牡馬【5.5.5.48】複勝率23.8%、牝馬【4.4.4.47】同20.3%だが、牝馬の好走馬12頭中11頭は新馬戦組で、未勝利戦組は【0.1.0.11】に終わっている。
前走競馬場・レース間隔別成績
■表3 【前走競馬場・レース間隔別成績】
枠番別成績
■表4 【枠番別成績】
一方、5番人気以下の馬にかぎった成績を調べると、1〜4枠【0.4.4.41】複勝率16.3%、5〜8枠【1.1.0.54】同3.6%と、内外に二分すれば明らかに内のほうが良い。特に3、4枠が計【0.3.3.18】複勝率25.0%、複勝回収率217%の好成績だ。あくまで「例年通りなら」という話ではあるが、穴狙いなら特に3、4枠の馬には注目したい。
以上、函館2歳Sの傾向をまとめてみた。変則開催になる今年、どこまでデータが通用するか不確かな部分もあるが、レースの性格そのものに変化はないはず。平穏な決着はなく、新馬戦組や中2週以上の馬が優勢、といったあたりは今年も大いに参考にして予想を組み立てていきたい。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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