【岩手戦プレビュー】〜安定した試合展開で、難なく次に駒を進めたい〜

清水エスパルス
チーム・協会

【©S-PULSE】

チームの状態は上向いていると言って良いだろう。リーグ前節大分戦では、原輝綺のゴールで1点リードを奪ってから、終盤にかけて相手に攻め込まれる時間が増えた。これまでのエスパルスであれば、勝ち点を失っていたかもしれない。しかし、相手の決定的なシュートを竹内涼がゴールライン上でクリアするなど、最後まで集中力を切らすことはなく、勝たなければいけない試合で着実に勝ち点3を獲得。すっきりとした気持ちで、この試合を迎えることになる。

振り返れば、天皇杯2回戦福山戦が行われる前は、リーグ第17節横浜FM戦を1-2で落とし、さらにルヴァンカッププレーオフステージ鹿島戦では、ホーム、アウェイとも1点差で勝利を逃して、公式戦3連敗という状態だった。その福山戦でも、序盤から相手ゴールに迫る場面を作るがゴールを奪うことができず、試合は0-0のまま後半のアディショナルタイムに突入。それでも92分だった。チアゴ サンタナのシュートをGKが弾いたこぼれを原が押し込み、厳しい戦いをものにした。その勝利から、エスパルスは4戦負け無しで岩手に乗り込むことになる。

その岩手は現在J3で6位。開幕から6試合負けなしなど、一時は首位に立つほどの好スタートを切ったが、この2試合は苦戦を強いられている。前節は富山とのアウェイゲーム。前半は富山の猛攻を受けるが、何とか無失点で切り抜ける。しかし、57分に林堂眞に直接フリーキックを叩き込まれて先制を許してしまう。92分にはブレンネルのスルーパスに嫁阪翔太が抜け出したが、富山のGK西部洋平のタイミングの良い飛び出しで防がれ、あと1点が奪えなかった。

岩手の監督は、鹿島などでプレーした元日本代表の秋田豊監督。富山戦後、エスパルスとの一戦を前にこのような意気込みを語っている。

「プロである以上、目の前の相手を倒す・勝ちに行くことは当たり前のこと。メンバーを変えることは考えていない。ベストを尽くし勝てるように、岩手の方々に勇気や希望を与えられるような試合にしたい」

その信念は、天皇杯2回戦の仙台戦でも変わらなかった。ベストメンバーで臨んだ岩手は、いきなり試合を動かす。2分、相手のクロスを大きく跳ね返してカウンター。最後はブレンネルのパスを受けた韓勇太が右足で蹴り込んで先制点を奪う。仙台に攻め込まれる時間が続くが、GK土井康平の再三のファインセーブでゴールを割らせない。後半も一進一退の攻防が続き、81分には上原力也のFKがバーに直撃するなど肝を冷やす場面もあったが、最後まで1点を守り抜いてジャイアントキリングを達成している。

岩手の攻撃は、これまでに記してきたように、ブレンネルを中心としたカウンターが特徴だ。力関係から考えても、エスパルスがボールを持つ時間が長くなるだろう。しかし、常に相手のカウンターを頭に入れていなければ、仙台の二の舞になる可能性もある。また、2回戦福山戦のように、なかなか得点を決められないでいると、試合は難しくなるだろう。早めに先制点を奪い、相手が前に出てきたところでさらに得点を重ねるような、安定した試合運びを見せたい。

エスパルス公式アプリ「S-PULSE APP」では、ロティーナ監督と奥井諒選手の試合前日コメントを公開

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2021天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会 3回戦
7月7日(水)18:30キックオフ
清水エスパルスvsいわてグルージャ盛岡
@いわぎんスタジアム
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チーム名の「S-PULSE」は、「サッカー・清水・静岡」の頭文字Sと、サッカーを愛する県民、市民の胸の高鳴りとスピリットを表現するため、英語で「心臓の鼓動」を意味するPULSEを組み合わせて名付けられました。 1993年に「オリジナル10」の一つとしてJリーグ開幕を迎え、クラブの歴史がスタートしました。 こちらのサイトではチームや試合、イベントなど様々な情報をお届けいたします

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