佐久間朱莉 圧巻のトップ合格

チーム・協会

【<Photo:Ken Ishii/Getty Images>】

 コロナ禍で延期日程になった2020年JLPGA 最終プロテスト最終日が6月25日、茨城県常陸大宮市・静ヒルズカントリークラブ(6,337ヤード/パー72)で行われ、佐久間朱莉が通算18アンダーでトップ合格。第2日から首位へ立ち、抜群の安定感をアピールした。3打差の2位タイは松本珠利。通算4アンダー、20位タイまでの22人が難関を突破した。
(天候:曇り 気温:26.6℃ 風速:1.3m/s)
《グリーン=スティンプ:11フィート コンパクション:23mm》

 テストで圧巻ーの2文字は適当ではないかもしれない。それでも、佐久間朱莉が繰り広げた最終日のプレーは、無限の可能性を秘めている。トップ合格を強烈に印象づけたのは後半のスタート、パー5の10番だろう。215ヤードの第2打を、4Uで2オンに成功。7メートルのイーグルパットを鮮やかに決めた。他にも、すごいと感じたシーンがたくさん。ハデなところばかりではない。しぶとかった。この日は1イーグル、3バーディーの67。ノーボギーの内容に感服した。

 「1年半ぐらい前から、トップ合格を目指してきた。目標達成は本当に良かったです。すごくうれしい。それからホッとした。きょうは、完ぺきな内容だったと思う」と胸を張って答えている。ポイントは第1日。「スタートでつまずくことがある」と話していたものの、67と絶好の滑り出し。コースでも笑顔が多い。ギャラリーが、応援したくなるような資質を兼ね備えている。

 ジャンボ尾崎から指導を受け、4年。「飛距離を伸ばせ、といわれ続けました。そのためには、とにかくクラブを振る。ジャンボさんの練習場では、重量のあるミニクラブで素振りをたくさん。ヘッドスピードをあげることに取り組んだ。中3では1Wが220ヤードでしたけど現在は、250ヤードになりました」といい、「これからジャンボさんへ、おかげさまでトップ合格です、と報告いたします。でも、これからだ、とおっしゃるでしょうね」と続けた。

 理想とするゴルファーはジョーダン・スピース。「淡々としたプレー。それからパッティングがお上手ですね」と話した。そのスピースは、礼儀正しいことでも知られている。もちろん、佐久間も同様だ。JLPGA入会式はあす、26日行われる。93期生を代表し、どんなスピーチをー。こちらも興味津々である。

【<Photo:Ken Ishii/Getty Images>】

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