4打差2位タイの西村『チャンスがゼロではない』

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【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)第3日

 JLPGAツアー1年目の2020-21年シーズンで既に2勝を挙げている20歳の西村優菜が、6バーディー、2ボギーの68をマーク。首位の稲見萌寧に4打差で最終日を迎える。

 公式会見の最後、待機中の稲見萌寧が質問者として加わった。「どうして小柄なのに、最強なのですか」と語りかけ、「(公式には身長150センチ、50キロだが)本当は150ありませんよね」とたたみかけた。しかし、「あります。それは絶対にあります」と言い返す。優勝を争うライバル同士だが、普段から仲がいい。ほほ笑ましいシーンが印象に残った。

 この日はショットが冴え、7番から→4メートル、3メートル、1.5メートルと3連続バーディーがハイライトである。しかし、12番では第2打がバンカーの縁で止まり、第3打がバンカーへ。アプローチを7メートルオーバーして、ボギーを叩いた。「その後、うまく気持ちの切り替えができて、悪い流れを引きづらなかった」という。

 いつになく、アグレッシブなプレーが目立つのは、「関西で優勝争いをしたい。この順位で最終日を迎えられることがうれしいです」と力を込めた。大阪府堺市生まれ。2度の優勝は埼玉県、茨城県と関東でのものだ。それだけに、4打差を追う最終日も、「スコアが伸びるコース。チャンスがゼロではない」と奮い立つ。さらに、プロを志すきっかけを与えてくれた今大会だ。

 小学生の頃、両親と観戦に訪れ、宮里藍のプレーに熱視線をおくった。「パー3のティーイングランドへ向かう時、声をかけたら、藍さんがボールをプレゼントしてくれて…。あいちん─というネーム入りです。堺市の実家に飾ってある。あの時のうれしかったことを忘れない」と目が輝く。もし、大逆転Vを飾れば、シーズン獲得賞金が1億円を突破。進撃の小さな巨人となる。(宮脇 廣久)
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